防錆 車の乗り方

防錆のプロが語る「5年後に差が出る車の乗り方」

私たちの生活に欠かせない移動手段である自動車。しかし、日々の使用や環境の影響を受け、適切なケアを怠ると、5年後には予期せぬトラブルや査定額の低下を招く可能性があります。

特に、四季がはっきりしており、冬には融雪剤が広範囲に使用される日本では、「サビ(錆)」が車の寿命を大きく左右する要因となります。

そこで本記事では、長年にわたり自動車の防錆に携わってきたプロフェッショナルが、5年後の愛車の状態に明確な差を生む「賢い車の乗り方」と「日々のメンテナンス」について、具体的な方法と理由を深く掘り下げて解説します。愛車を長く、そして美しく乗り続けたいと願うすべてのドライバーにとって、ぜひ読んでいただきたい内容です!

洗車は「ボディ」より「下回り」が重要

下回り

多くの方が愛車の美観を保つためにボディの洗車を行う方が多いと思いますが、実はサビ対策においてより重要なのは「下回り」の洗浄です。なぜなら、サビは普段目に触れない場所から静かに進行していくからです。

特に、以下の状況下での走行後は、念入りな下回り洗浄を心がけてください。

冬季の走行: 道路に散布される融雪剤(主成分は塩化カルシウム)は、金属を腐食させる力が非常に強く、放置するとサビの進行を加速させます。
・海沿いの地域: 海風に含まれる塩分は、金属表面に付着しやすく、湿気と結びつくことでサビを誘発します。
雨の日の長時間ドライブ: 雨水自体は比較的影響が少ないものの、道路に堆積した汚れや油分を含んでいる場合があり、これらが下回りに付着したまま放置されると、サビの温床となる可能性があります。

これらの走行後には、高圧洗浄機などを利用して、下回りに付着した汚れや塩分を徹底的に洗い流しましょう。最近では、ガソリンスタンドや洗車場でも下回り洗浄のオプションが用意されていることが増えていますので、積極的に活用することをおすすめします。

錆は「目に見える前」に予防する

サビが表面に現れてから対策を始めても、すでに内部の腐食が進行している可能性が高いと言えます。したがって、最も効果的なサビ対策は「予防」に尽きます。新車購入時から防錆処理を施すことが、愛車をサビから守るための賢明な選択です。

防錆のプロがすすめる処理のタイミングは次の通りです。

新車購入時の「防錆コーティング」施工: 新車の塗装面は比較的サビにくい状態ですが、下回りや内部の金属部分は保護されていません。新車時に耐久性の高い防錆コーティングを専門業者に依頼することで、長期にわたりサビの発生を抑制できます。
年に1〜2回の定期メンテナンス(下回り点検・再塗布): 防錆コーティングの効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。専門業者による下回りの点検や、必要に応じたコーティングの再塗布を行うことで、常に最適な防錆状態を保つことができます。
車検時の防錆チェック: 車検は、車の安全性を確認する重要な機会ですが、同時に防錆状態をチェックする良いタイミングでもあります。車検時に整備士に防錆の状態を確認してもらい、必要であれば適切な処置を施してもらいましょう。

市販の防錆スプレーも手軽に入手できますが、製品の種類や施工方法を誤ると、期待される効果が得られない場合があります。特に、下回りなどの複雑な形状の部分に均一に塗布するには専門的な知識と技術が必要です。そのため、可能な限り専門業者に依頼することをおすすめします。

車庫保管 vs 青空駐車、どちらがサビに強い?

青空駐車

愛車の保管環境は、サビの進行に大きな影響を与えます。言うまでもなく、雨、雪、紫外線から車体を保護できる車庫保管は、サビ対策において圧倒的に有利です。さらに、昼夜の寒暖差による結露の発生も抑えることができるため、サビの発生リスクを大幅に低減できます。

しかし、駐車スペースの都合などで青空駐車を余儀なくされる場合でも、以下の工夫によってサビのリスクを最小限に抑えることが可能です。

雨の後はボディに水滴を残さない: 雨水が蒸発する際に、空気中の汚染物質やミネラル分が塗装面に残留し、「イオンデポジット」と呼ばれる白い斑点を形成することがあります。これは美観を損ねるだけでなく、放置すると塗装を侵食し、サビの原因となることもあります。雨上がりの後は、柔らかいクロスで丁寧に拭き取るようにしましょう。
定期的に通気性の良い専用カバーをかける: カーカバーは、雨や紫外線から車体を守るだけでなく、ホコリやチリの付着も防ぎ、洗車の頻度を減らす効果もあります。ただし、通気性の悪いカバーを使用すると、内部に湿気がこもり、かえってサビを誘発する可能性があるため、必ず通気性の良い専用カバーを選びましょう。
サビやすい部分を定期的にチェック: ドアヒンジ、マフラー周辺、ホイールハウスの内側などは、特にサビが発生しやすい箇所です。定期的にこれらの部分をチェックし、初期のサビを発見した場合は、早めに適切な処理を行うことが重要です。

特に、これから梅雨の時期を迎えるにあたっては、雨水対策がより一層重要になります。ボディに付着した雨水を放置すると、前述のイオンデポジットだけでなく、湿気がこもりやすい場所ではサビの進行を助長する可能性もあります。

以下の記事で詳細に説明していますので、合わせてぜひご覧ください。

長距離ドライブ vs ちょい乗り、どちらがサビに不利?

運転

車の使用頻度や走行距離も、サビの発生に影響を与える可能性があります。意外かもしれませんが、短距離の移動を繰り返す「ちょい乗り中心の車」の方が、長距離を走行する車よりもサビやすい傾向にあります。

その理由は、エンジンや排気系が十分に温まらないまま運転を終えることで、内部に水分が残留しやすくなるためです。特にマフラー内部に水分が溜まると、排気ガスに含まれる成分と反応して酸性の液体となり、内部から腐食を進行させる原因となります。

したがって、普段ちょい乗りが多い方も、少なくとも週に一度は30分以上のドライブを心がけ、エンジンや排気系をしっかりと温めることが大切です。これにより、内部に溜まった水分を蒸発させ、サビの発生を抑制する効果が期待できます。

プロがすすめる「防錆チェックリスト」

checklist

最後に、5年後に愛車の差が出るために、今すぐできるチェックリストをご紹介します。

・定期的に下回り洗浄をしている
・年1回以上、専門業者で防錆メンテナンスを受けている
・車庫または通気性の良いカーカバーを使用している
・雨の日や冬季の運転後は早めに洗車している
・排気系・ホイールハウスの内側までチェックしている

これらの項目を意識し、日々のカーライフに取り入れることで、愛車をサビから守り、長く美しい状態を保つことができるでしょう。

愛車を守るのは、あなたの「日々の心がけ」

車のサビは一度発生すると完全に止めるのが難しく、進行も早いため、早期対策と予防がなによりも重要です。5年後、「まだ新車みたいにキレイだね」と言われるか、「こんなに傷んでるの?」と言われるかは、今日からの行動で決まります。

ぜひ、防錆のプロの知識を日常のカーライフに活かして、長く快適な愛車生活を送りましょう。

また、弊社スペシャルワンでは、1日でも長く安全に愛車に乗っていただくために、強固な防錆力と丁寧な技術力をフル騒動した「ラストムーン防錆」の施工を行なっております。

車を買ったけれど錆が心配という方、ぜひ以下のリンクからお問い合わせください!

お問い合わせはこちら【スペシャルワン公式サイト】

また、すでに購入してから何年も経っているor中古車を購入したという方でももちろん防錆はできます!
こちらの記事にまとめておりますので、合わせてご覧ください!

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