
初めてのカー用品店で聞くべき防錆の3つのこと
車を長く大切に乗りたい人にとって、防錆(さび止め)は欠かせないメンテナンスの一つです。しかし、カー用品店に初めて足を運ぶと、どの防錆商品を選べばよいのか、施工は必要なのか、そもそもどんな種類があるのか分からないことが多いもの。
今回は、初めてカー用品店で防錆対策について相談する際に、必ず聞いておきたいポイントを分かりやすく解説します。
そもそも防錆って何?どんな効果があるの?
まず、防錆とはその名の通り「錆から車を守るための処理や製品」を指します。
車のボディや下回りは、主に金属でできています。これらの金属部分は、空気中の水分や酸素と反応することで徐々に錆び始めます。特に、冬場の融雪剤に含まれる塩分や、海沿いを走行する際の潮風は、車の錆を急速に進行させる大きな原因となります。
錆が進行すると、見た目が悪くなるだけでなく、車の骨格であるボディの強度が低下したり、ブレーキパイプや燃料パイプなどの重要な部品が腐食して、安全性の問題につながる可能性もあります。防錆処理を施すことで、これらの錆のリスクから車を強力に保護し、ボディの腐食や部品の劣化を防ぎ、結果として車の価値を長く保つ効果が期待できます。
カー用品店で聞くべき3つの質問
いざカー用品店で相談する際に、何を質問すれば良いのか迷うかもしれません。ここでは、あなたの疑問を解消し、最適な防錆対策を見つけるための具体的な3つの質問をご紹介します。
「自分の車には防錆が必要ですか?必要な場合、どの程度の対策がいいでしょうか?」
防錆の必要性は、車の使用環境によって大きく異なります。この質問は、あなたの車に本当に防錆が必要なのか、そしてどの程度の対策が適切なのかを知るための第一歩です。
- 積雪地帯や寒冷地に住んでいる場合: 冬場に撒かれる融雪剤は、塩分を多く含んでおり、車のサビを劇的に進行させます。これらの地域にお住まいの場合は、強力な防錆対策が強く推奨されます。
- 海沿いの地域に住んでいる、または頻繁に訪れる場合: 海風に含まれる塩分は、車の金属部分に付着し、サビの発生を促進します。この場合も、防錆対策は非常に有効です。
- 都市部や温暖な地域に住んでいる場合: 上記のような特殊な環境でなければ、過度な防錆処理が不要な場合もあります。しかし、それでも雨水や結露などによる自然なサビのリスクは存在するため、全く対策が不要というわけではありません。
お店のスタッフに、車の年式、車種、普段の走行ルート、駐車環境(屋内か屋外かなど)を具体的に伝え、防錆の必要性とその度合いについて相談してみましょう。これにより無駄な出費を抑えつつ、本当に必要な対策を見極めることができます。
「どの種類の防錆処理が私の車に最適ですか?」
防錆処理にはその効果の持続期間や費用、施工方法によっていくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。
【塗布タイプ(スプレー・オイル)】
市販のスプレーやオイルを直接塗布するタイプで、比較的安価で手軽にDIYでも施工が可能です。手軽にサビやすい部分を保護できます。効果は短期間(数ヶ月程度)で、特に雨天走行後や洗車後など、定期的な再施工が必要になります。部分的な対策に向いています。
メリット: コストが抑えられる、手軽に試せる。
デメリット: 効果の持続性が低い、広範囲の保護には向かない。
【下回り防錆塗装(シャーシブラックなど)】
車の下回り(シャーシなど)に、専用の塗料を吹き付けて膜を形成するタイプです。特に雪国では必須と言われるほど一般的な防錆対策です。効果は塗料の種類にもよりますが、一般的に1〜2年ほど持続します。定期的な点検と再施工が推奨されます。
メリット: 広範囲を効率的に保護できる、融雪剤対策に有効。
デメリット: DIYでは難しい場合がある、一度施工すると剥がすのが大変。
【重防錆(ラストムーン防錆、タフコート防錆など)】
特殊な溶剤を使用し、より強い防錆力をもつ防錆です。プロによる施工が一般的です。水性・油性などの種類もあるので、普段の使用用途に合わせてスタッフとご相談の上、選択することをおすすめします。
高価ですが、その分耐久性が高く、長期間(3年〜5年)の効果が期待できます。ラストムーン重防錆施工は新車全体施工で最大10年保証付くところもあります。(加盟店によって異なりますが、一定のランクの防錆で定期メンテナンスを行なう場合。)
メリット: 長期間効果が持続する、高い保護性能、メンテナンスの頻度が少ない。
デメリット: 費用が高額、施工に時間がかかる。
スタッフに、これらの種類の中からあなたの車の使用環境や予算、求める効果の持続期間などを伝え、最適な選択肢を提案してもらいましょう。また、それぞれの施工費用や施工にかかる時間、そして最も重要な効果の持続期間についても詳しく確認しておきましょう。
施工後のメンテナンスは必要ですか?次に点検・再施工が必要なのはいつ頃ですか?
防錆処理を一度施したからといって、それで完全に終わりというわけではありません。防錆の種類によっては、その効果を最大限に引き出し、長く持続させるために定期的なメンテナンスや再施工が必要になります。
- 塗布タイプや下回り防錆塗装の場合: これらのタイプは、走行距離や環境によって徐々に被膜が摩耗したり、剥がれたりする可能性があります。そのため、定期的な点検で被膜の状態を確認し、必要に応じて部分的な再施工や全体的な再塗装が求められます。
- 重防錆(ラストムーン防錆)の場合: こちらは比較的メンテナンスの手間が少ないですが、それでも全く不要というわけではありません。定期的な洗車や、コーティングの種類に応じた専用のメンテナンスが推奨されることがあります。
※ラストムーン防錆の場合、保証期間内であれば、初期費用の1割ほどの費用でメンテナンスを受けられます。加盟店によって金額は異なりますので、詳細の金額は必ずカー用品店にご相談ください。
スタッフに、「この防錆処理はどれくらいの期間効果が持続しますか?」「次回の点検や再施工の目安はいつ頃ですか?」「日常的に何か注意すべきことはありますか?」といった質問をすることで、施工後のイメージが明確になり、計画的なメンテナンスが可能になります。
防錆のビフォーアフター、自動車防錆が気になった方はお問い合わせください!
実際にラストムーン防錆をした車のビフォーアフターをご覧いただければと思います。
まずこちらがBEFOREです。

こちらがAFTERです。

こちらは下回りに防錆を施しています。
防錆剤を塗布すると見た目がブラックになります。
防錆しているところとしていないところがよくわかりますね。
一度防錆をしてあげた後、さらにもう一度メンテナンス塗布をしてあげると防錆効果が格段に高まります。
保証期間内にぜひ2回ラストムーン防錆をしてみませんか?
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