車のラッピング費用はいくら?種類ややり方も解説!
カーラッピングは、自動車の外装を個性的に仕上げる方法として人気があります。メリットやデメリットを考慮し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。気に入ったデザインを施すことで、自慢の愛車をさらに魅力的に演出することができます。
車のカスタムについてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
カーラッピングって何?
カーラッピングとは、自動車の外装を特殊なフィルムで覆うことです。
渋谷などでカーラッピングされたボックスカーが宣伝の音声とともに走っていることも多く、カーラッピングは自動車好きや広告効果を狙う企業などに人気があります。
お気に入りのデザインを使うこともできるので、熱狂的なファンの方は車全体をフルラッピングする方も多いです。
カーラッピングにかかる費用は?
カーラッピングにかかる費用は、車のサイズやデザインなどによって異なります。一般的には、数十万円から数百万円程度かかることが多いです。
フルラッピング費用(業者にお願いする場合)
フルラッピングであれば車のクラス(サイズ)によって異なり、軽自動車であれば60万〜、ミドルクラスであれば75万〜、ラージクラスであれば85万円〜、プレミアムクラスならば100万円〜が相場の費用です。
ラッピングには約2週間ほど期間がかかります。
部分別ラッピング費用(業者にお願いする場合)
フルラッピングではなく、部分別のラッピングであれば価格を抑えることができます。基本的に一律料金というものはなく、使用するフィルムの大きさ(長さ×幅)によって値段が変わります。
部分別ラッピングだと1部位あたり平均4時間ほどの時間があれば可能です。
以下が価格の大体の相場となっていますので参考にしてみてください。
ボンネット | 40,000円〜70,000円 |
ルーフ | 50,000円〜80,000円 |
ミラー(両側) | 15,000円〜 |
ピラー(1部位) | 4,000円〜 |
スポイラー | 12,000円〜 |
ウインドモール(1本) | 5,000円 |
自分でDIYラッピングする場合の費用
必要な長さ | おおよその価格 | |
フルラッピング | 20m〜30m | 30〜44万円 |
ボンネット | 2〜3m | 2.9万〜4.4万円 |
ルーフ | 2〜3m | 2.9〜4.4万円 |
表の料金はフィルム代のみとなります。
※幅1524㎜の10cm1460円の3M社のラッピングフィルムを使用した場合の計算になります。(3M社は高い品質と耐久性で信頼されている人気のラッピングブランドです)
ミラーやピラーなどの細かいラッピングはそれのみでフィルムを購入すると幅が余って余計な金額がかかってしまいます。ボンネットやルーフのフィルムの余りを使用すれば無駄な費用がかからず済むため、その長さも計算して購入するようにしましょう。
カーラッピングのメリット
外装の保護ができる
カーラッピングのメリットは、まず車の外装を保護することができます。フィルムによって飛び石や傷から車を守る役割を果たします。
新車を買い直したいけどそこまでの金銭的な余裕はない、でも綺麗にしたい場合でもおすすめです。
デザイン性を追究できる
また、カーラッピングは車に個性を与えることができます。純正にはないカラーに変えてみたり、さまざまな色やデザインのフィルムを選ぶことで、他の車と差をつけることができます。
塗装ではなかなか難しい細かなデザインもプリントで忠実に再現できるのです。自身でDIYをする場合にも塗装だと車庫など周りが汚れる可能性も高いですが、カーラッピングなら手が汚れる心配すらありません。
原状回復が可能
ボディにそのまま塗装する場合、再度塗り直しが必要になってしまいますがカーラッピングの場合フィルムを貼っているだけなので原状回復ができます。
一度塗装をしてしまうと改造車とみなされて買取価格が落ちてしまいますが、カーラッピングならその心配が必要ありません。
カーラッピングのデメリット
フィルムが劣化する可能性がある
フィルムが日光や気候の影響を受けることで、劣化する可能性があります。さらに、デザインを選ぶ際には、長期間変わらずに気に入るものを選ぶ必要があります。
一般的にはカーラッピングフィルムは3年〜5年の間持つと言われています。
自分でやるには技術が必要
自力でカーラッピングを車に綺麗に貼るにはそれなりの技術が必要になってきます。細かい作業が得意ではない人にとっては少し大変な作業かもしれません。一人でやるのではなく、2人以上で協力して行えば解決できるかもしれません。
カーラッピングする際に気をつけておきたいこと
カーラッピングは自分の好きなデザインを使って車をデザインできることが魅力ですが、デザインを決める前に遵守しなければならないことがあります。
それが著作権遵守です。初音ミクはカーラッピング使用OKのキャラクターとして認められているため、街中で見かけることも多いです。
ディズニーや任天堂のキャラクターは著作権侵害をしてしまうと損害賠償を請求される可能性があります。使用したいデザインが著作権的に問題がないか、わからない場合は許可をもらってから作成するようにしましょう。
「キャラクター名著作権許可」で検索すると、使用できるキャラクターがわかります。合法的に好きなデザインを使わせてもらいましょう!
カーラッピングのやり方は?
カーラッピングのやり方は、専門の業者に任せる方法と、DIYで行う方法があります。
業者にお願いする
専門の業者に依頼する場合は、車の状態やイメージに合わせたフィルムを選んでもらい、施工を依頼します。自分でDIYするのには一定の技術や手先の器用さが必要なので、心配であればお任せしてしまいましょう。
自分でDIYする
DIYで行う場合は、適切なサイズのフィルムを購入しヒートガンやドライヤーを使って施工します。事前に以下のものを準備しておきましょう。
・カーラッピングフィルム
・ヒートガン
・スキージー
・カッター
チリやホコリがないよう綺麗に洗車する
車が汚れていると綺麗にフィルムを貼り付けることができません。洗車をしてチリやホコリのないようにしておきましょう。その後はアルコールで脱脂を行ってより表面を整えます。
水分などで剥がれてしまうことのないよう、乾拭きで拭きあげます。
貼り付ける箇所のサイズを測る
カーラッピングフィルムは熱で温めて伸ばしながら車に貼り付けます。
貼る箇所より大きめのサイズが必要です。
綺麗に貼り付けるためには余剰フィルムが必要だからです。余剰分が大きければ綺麗にフィルムを伸ばすことができ、綺麗な仕上がりになるので縦横30cmは大きめのサイズを購入しましょう。
仮置きした後、貼り付けていく
フィルムを車の貼りたいところに仮置きします。台紙を剥がし、大きな面から貼っていきます。
中央部分から貼っていき、スキージーなどを使って外にかけて空気を抜きながら貼っていきましょう。
この時フィルムの裏側にヒートガンやドライヤーを当てて軽く温めてあげると綺麗にフィルムが伸び綺麗な仕上がりとなります。伸ばしすぎるとデザインに影響が出てしまうので注意しましょう。
加熱して車に圧着させる
完成度を決める熱処理です。余ったフィルムをパーツの内側へ入れ込みます。
ヒートガンやドライヤーなどを使って加熱して固定していきます。最後に大きすぎてはみ出したフィルム部分をカッターでカットしたら完成です。
カーラッピングの事例
実際のラッピングカーを見てみましょう!
こちらは企業の営業車です。
永谷園のお茶漬け海苔のフルラッピングがとても可愛い仕上がりです。
ここまでのフルラッピングは個人では金額的にも難しいですが、圧倒的に唯一無二の世界観ある自動車を作ることができますね!(※著作権のため、このデザインを真似することはできません)
こちらはレースゲームのGRAN TURISMO 7を再現したデザインです。
自分の好きなものを愛車に表現するのはとても素敵です。
カーラッピングで自分の好きなものを表現することで、同じものが好きな仲間が増えていくのではないでしょうか?
派手なデザインにしなくても、こんなラッピングの貼り方もオシャレです。
ボディの一部をカラーチェンジしてあげるだけで他にはない印象的な見た目にすることができます。
まとめ
カーラッピングについて知識は深まりましたでしょうか?
車純正のボディーはそのままに、傷や汚れを防いだ上でオリジナリティあるデザインで唯一無二の愛車を作ることができます。
車のカスタムのひとつとして、カーラッピングをぜひ検討してみてください!