話題の「イマーシブミュージアム」に行ってきた!見どころと楽しみ方
時代は体感する絵画へ。
現在、絶賛公開中の体感する絵画、Immersive Museum(イマーシブミュージアム)。
「三越前駅」か「日本橋駅」から徒歩7分にある、日本橋三井ホールで見ることができます。2023年10月29日(日)まで公開しています。人気で予約は必須なので、あらかじめネットで予約しておくことをおすすめします。
絵画鑑賞は美術館をゆったり歩きながら、1枚1枚額縁に入った絵を眺めることが一般的です。そんな常識を打ち壊したのがこの美術展。
1つの大きな部屋の壁や床いっぱいに、最新のプロジェクションマッピングを用いた絵画の映像が広がっています。まるで絵画が生きているかのような躍動感は今まで見たことがなく、斬新な鑑賞方法です。映像だけではなく音響設備も整っているので迫力も満点。
会場内は自由に歩くことができます。全体を俯瞰して鑑賞するのも、近くで筆のタッチを細かく見てみたりするのもいいですね。自由に使えるソファーやクッションもあるのでリラックスして寝そべって作品を眺めてみるのもおすすめです。
会場内は写真も動画も全て撮影可能なので、作品と一緒に写真を撮ったりと各々自分の好きな形で名画の世界を体感することができます。
今回のテーマは、ゴッホなどの“ポスト印象派”
昨年は“印象派”IMPRESSIONISM “として、モネやルノワールなどの芸術作品が中心でした。
今年は“ポスト印象派”がテーマです。主に後期の印象派(1886年〜1905年)としてフランスで活躍した画家たちゴッホやゴーガン、スーラ、セザンヌなどが取り上げられています。
絵画作品にあまり詳しくない人でも一度は見たことのある作品があると思います。中でもフィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」はやはり一際目を惹く作品でした。
美術館で見るゴッホの「ひまわり」はひっそりと佇む華やかさがあります。ここImmersive Museum(イマーシブミュージアム)で改めて見てみると、花びらが風になびいて美しく雄大な印象を受けました。ゴッホが当時その目で見た光景なのかもしれない、と想像を膨らませるとますます楽しくなってしまいます。
無料音声ガイドを聞いて、深く作品を知ってみよう
Immersive Museum(イマーシブミュージアム)での作品は基本は映像とBGMのみ。作品に関する説明は会場内では流れていませんが、入場ゲート前に無料音声ガイドの案内が書かれています。
スマートフォンでQRコードを読み込めば、必要に応じて作品の説明が流れます。
ただ作品を見るだけではなく作者や作品の背景を知ると、より一層深くその作品について知ることができます。「どうしてこの作品をこのタイミングで描いたんだろう?」と作者が描いた意図を推察することはとにかく面白いです。
名画を描いた巨匠ゴッホは今や知らない人はいない程有名ですが、当時はそれどころか生活するのもままならない程だったそうです。
精神病院に運ばれる程の精神状態だったゴッホは、その不安な気持ちを表すかのように渦やうねりを用いた作品「星月夜」を生み出します。(上に添付の画像が作品「星月夜」)
病気と戦いながらも、自分の感情や世界を世の中に発信し続けるたくましさに尊敬してしまいます。もしゴッホが今の時代生きていたら、きっとInstagramであっという間に見つけ出されて大金持ちになっていたかもしれません。しかしそれでは生まれなかった作品も多数あると思うのでアートとは難しいものだなと思わされます。
お気に入りの名画と撮影してみる
この会場では、主に作品の映像が流動的に流れるタイミングと、壁一面にいろいろな絵画が一定時間固定で映し出されるタイミングがあります。
おすすめの撮影タイミングは後者です。お気に入りの絵画を見つけて一緒に写真を撮ってみましょう。
意外とすぐに画面が切り替わってしまうので、一巡目で一緒に撮りたい作品を決めて近くに席を決めてから二巡目で撮ってもいいかもしれません。
実はこの日はドッグカフェに行く予定でした。そのためカジュアルな格好だったのですが、あえなく入れなくこのアート展にきました。もう少しファンキーな絵画の前で撮ればもっとアーティスティックな写真が撮れたかもしれません。
ゴッホに肖像画を描いてもらおう
Immersive Museum(イマーシブミュージアム)のメインは大会場の最新テクノロジー映像でした。会場を出ると、「Your Portrait by Vincent van Gogh」というコーナーを発見。
なんとゴッホが自分の肖像画を描いてくれるというサービスです。(別途500円かかります)
白いキャンパスの前に座り、カメラの前で静止すること5秒間。すると、ゴッホが動きながら筆を動かし始めました。
「う〜ん」
と唸りながらまずは背景を塗り塗り。本当に目の前で描いてくれている感覚があります。徐々に顔や全体像が現れていき、最後に目を描いたら完成です。
どうでしょうか。想像以上のクオリティーではありませんか?
きちんと白い帽子も表現されているし、顔立ちや髪型まで自分の特徴をきちんと捉えています。ゴッホらしい大胆な色使いでインパクトある一枚が仕上がりました。
正直「こんなに顔黄色くないのにな」と思ったりもしましたが、それがゴッホ独自のタッチであり他では思いつかない良さ。なかなかこんな体験はできないので、会場に行ったら必ず肖像画を描いてもらうことをおすすめします。想像以上に盛り上がりますし楽しいですよ!
アクセス情報
場所:日本橋三井ホール
アクセス:銀座線・半蔵門線「三越前」駅直結
東京メトロ「日本橋」駅から徒歩7分
山手線・中央線・東海道線「東京」駅 日本橋口から徒歩9分
開演日時:2023年7月7日(金)〜10月29日(日)
平日 10:00-20:00 (19:20 最終入場)土日祝 9:00-20:00 (19:20 最終入場)