モデル兼カメラ女子が教える意識したいモデルさんとのコミュニケーション

カメラを始めたならポートレート撮影(人物撮影)がしたい。

撮影するならできるだけモデルさんと円滑にコミュニケーションを図って、お互い気持ちよく撮影したいですよね。コミュニケーションのあり方で、完成する写真や動画の出来栄えは変わってきます。

私はカメラマンと被写体モデルの仕事をしています。その経験を基に、ポートレート撮影で気をつけるべきこと、こうしたらスムーズに撮影ができる話などをお伝えしていきたいと思います。

どんなテーマや目的で撮りたいかを依頼時にモデルさんに伝える

アイデアを考える男性

これはかなり重要です。

ただなんとなく撮りたいだけなのか、新しく買った機材を試したいのか、表現したい世界観を実現するために依頼したのか、もしくはただのファンなのか、人それぞれ撮影の目的は異なります。

それがあらかじめわかっていれば、モデルさんもそれに応じた準備ができます。

この間被写体として、古民家スタジオで撮影してきました。
依頼時にテーマは「夏の終わりの古民家デート」と言われていて、浴衣での撮影をお願いしたいと言われていました。夏の終わりの寂しさや切なさ、楽しそうな雰囲気や恋人に見せる甘い雰囲気などを写真作品収めたいとのこと。小物もスイカやラムネ、和傘、蚊取り線香を使う予定と言われていました。

事前に撮りたい内容がわかっていると、モデルさんも準備がしやすいです。

「夏の終わり・少し切ない雰囲気」を実現させるために、それに合った髪型やメイク、表情作りを意識します。浴衣選びもPOPで明るいものよりも、古民家に合った少し落ち着いた色味のものを選ぼうという気持ちにもなります。

モデルさんの効き顔や好きな角度を知っておこう

女性の横顔

あらかじめモデルさんのInstagramはチェックしておきましょう。ざっとスクロールすると、投稿されている写真に共通点が見つかるはずです。右顔の写真が多かったり、斜め上から撮った写真が多かったり。

私の場合は左が効き顔です。他の人からしたらそんなに違いある?と思うことでも、本人からすると全然違うんです。何の媒体で使うにしても、やはりモデルさんの納得感というのは大事になってきます。

カメラマンが良いと思う写真でも、モデルさんが良いと思えなかったら使うことができない場合も多々あります。

あまり気にしないモデルさんも沢山いるので一概には言えないですが、間違いない角度を数枚おさめておくと安心感が違います。ぜひ意識してやってみてください。

おまかせと伝えたならおまかせしよう

飾られた洋服

「場所はここで。服装とかは全部おまかせします」

もちろんこれも全然ありです。むしろこういった方も多いような気がします。

その場合、場所や雰囲気に合ったポージングや表情づくりを頑張ればいいですし、自分がやってみたい構図の写真をPinterestで探しておいて提案することだってできます。ビッチリ撮るものが決まっていないと一緒に作品づくりを考える余白があるので、それはそれで面白いんです。

ただ、全てモデルさんに投げっぱなしなのは問題です。

「撮影場所はどこがいいですかね?服装もおまかせします。テーマは特にありません。」
これは結構困ってしまいます。

撮影に適した場所選びというのは、意外と労力がかかります。
テーマが決まっていればそれに沿った場所探しができますが、何も決まっていない場合何を軸で探せばいいかわかりません。

そしてそういった方の多くが、実は何でもいいわけではないことが多いんです。。。
「どんな服装なのか送ってほしい」と言われたり、送ったところでもっとこういう服がいいだったり、場所も「ここはちょっと撮影するの難しそう」と言われたり。

その場所にした理由がありますし、その場所で一番自分が綺麗に見える洋服を選んでいます。

おまかせすると伝えたなら、全て任せましょう。

撮影時の機材や構図を教えてくれるとありがたい

カメラなどの撮影機材

モデルさんは自分が写真でどのように写っているかはとても気になる点です。

これは私も特に意識しています。

例えば、「機材はSONYのα7Ⅳで撮っていて、レンズは55mmのF1.8です」

「ここからの距離だと胸下から頭はこぶし1個分くらい空くくらいの画角ですよ」

これを言ってくれて、試しに数枚撮った写真を見せてもらえると、このカメラマンさんはできる人だなと感じます。

写真に自信がないのか、見せる時間がもったいないのか、

「あとでまとめて見せます」と言われると、今この状態がどのように見えているのかが想像が付かず、ポージングや表情作りに困ってしまうんです。

毎回は見せなくても、最初に数枚見せた後一区切りついたタイミングで見せてもらえると本当に助かるんです。

声かけは命。褒めるのは大事なコミュニケーション

これも当たり前のことなんですが、撮影していて良いと思った時は必ず褒めてください。

褒められて嬉しいというのもありますが、ただサクサクシャッター音だけ聞こえているとモデルさんからすると不安になります。

良いのか悪いのかの判断がつかないからです。

もっとこうしてほしい時は指示出ししてほしいですし、良い時は褒めてほしい。これは恥ずかしくてもやってほしいことです。

これらのことを踏まえて、お互いが気持ちよく撮影に臨めるよう工夫していきましょう!

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