避暑地

【2025】本当に涼しい避暑地・実は暑い避暑地。気温差を比較してみた

猛暑日が続く日本の夏。

避暑地と呼ばれていても昨今の激しい酷暑で、もはや今では実際は避暑地ではなくなってしまっているところもありそうです。東京は本日は33度。新潟、北海道でも6月中ばだというのに30度を記録しています。

とはいえエアコンの効いた部屋にこもるのもいいけれど、せっかくの夏。思い切って自然の中へ涼を求める旅に出たいものですよね!ここでは、暑さから逃れて心も身体もリフレッシュできる、おすすめの避暑地を7つ厳選してご紹介します。

また、実際に東京の気温と同日の気温を見比べていますので、どのくらい涼しいのか数字でパッとわかるようになっています。涼しいと思われて避暑地と謳われている場所でも、実際には東京と気温はそこまで変わらない場所も見つかりましたので、ぜひ夏場のお出かけの参考にしてみてください!

結論を先に言うと、単に北側に行けば涼しいというわけではなく、標高の高さが大事でした。

※地名の横の数字は最高気温と最低気温です。(例 28/17は最高気温28度、最低気温17度)

本当に涼しい避暑地① 軽井沢/長野県

白糸の滝

写真参照:軽井沢ナビ

避暑地といえばまず名が挙がるのが軽井沢。標高1000m前後の高原地帯に位置し、真夏でも朝晩は羽織が欲しくなるほどの涼しさが魅力です。
おしゃれなカフェや美術館、アウトレットモールなども充実しており、「自然と都会の良いとこ取り」ができるのも嬉しいポイント。美しく整備された遊歩道や自転車道では、緑に包まれながら爽快なサイクリングが楽しめます。東京から新幹線でわずか1時間強というアクセスの良さも、人気の秘密。

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軽井沢28/1727/1725/1726/1728/1625/1827/18
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

冒頭でお伝えした東京が33度の本日、長野県軽井沢では28度。
1週間の気温を見ても最高28度、最低25度と過ごしやすい気温が安定して続いており、30度越えはありません。

軽井沢の避暑地おすすめ観光スポット 白糸の滝

高さ3m、幅70mにわたって湧き出る地下水が流れ落ちる様は、まさに「白糸」のよう。滝のそばは天然のクーラーのようにひんやりとしており、マイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュできます。軽井沢駅からバスやタクシーでアクセス可能。

白糸の滝でさっぱり涼しい水飛沫と気温を体感しましょう!

アクセス情報等
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/eocugvoNMsg85CzW7
公式サイト:https://www.town.karuizawa.lg.jp/page/1193.html

軽井沢の避暑地おすすめ観光スポット 軽井沢タリアセン

美術館、ボート遊び、ローズガーデンなどが楽しめる複合リゾート施設。塩沢湖の湖畔を散策すれば、木陰と水辺の涼しさが心地よく、カップルや家族連れにも人気。アートと自然を同時に満喫できる、軽井沢ならではの穴場スポットです。

アクセス情報等
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/DxrcknZ6spiSGeh98
公式サイト:http://www.karuizawataliesin.com/

本当に涼しい避暑地② 上高地/長野県

上高地

写真参照:上高地公式wenサイト

手つかずの自然と清流が織りなす“神域”のような空間、上高地。標高1500mの高地にあるため、夏でもひんやりとした空気が心地よく、森林浴やハイキングにぴったりの環境です。
清らかな梓川やエメラルドグリーンの大正池、堂々たる穂高連峰のパノラマが目の前に広がり、まさに“涼しさと癒し”の絶景体験。マイカー規制があるため、空気は澄み渡り、喧騒とは無縁の世界に没入できます。夜は10度前後まで気温が下がることもあり、夏とは思えない冷涼さを実感できるはず。

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上高地26/1227/1426/1327/1023/1223/1524/15
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

軽井沢と比べると最高気温はそこまで変わらないものの、最低気温が10度とかなり涼しめです。夜は逆に冷え込むので上着は必要そうです。

上高地の避暑地おすすめ観光スポット 河童橋

上高地観光のシンボルともいえる木造の吊り橋。橋の上からは穂高連峰や焼岳の壮大な景観が一望でき、朝の清々しい空気の中での散策が特におすすめ。フォトスポットとしても人気です。

アクセス情報等
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/ZfHBcUH3bvehbaJB8

上高地の避暑地おすすめ観光スポット 大正池

大正時代に起きた焼岳の噴火によって誕生した池。水面に映る山々と立ち枯れの木々が幻想的な風景をつくり出します。朝もやの時間帯には神秘的な雰囲気が漂い、思わず息をのむ美しさです。

アクセス情報等
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/qkwed9Ls9D6zBGT38

上高地の公式サイト:https://www.kamikochi.or.jp/

本当に涼しい避暑地③ 尾瀬/群馬県

尾瀬

写真参照:尾瀬保護財団

水芭蕉の名所としても知られる尾瀬は、真夏でも朝晩はひんやり。湿原に広がる風景は幻想的で、歩くだけで自然の中に溶け込むような心地に。登山初心者でも楽しめる整備された木道もあり、トレッキングにもおすすめです。

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尾瀬26/1525/1526/1428/1524/1625/1725/16
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

これぞ避暑地!と言いたくなる最高気温と最低気温です。ただ、この週の尾瀬は雨が多かったのでその影響もあるかもしれませんが(7日中5日が雨)、調べてみるとそもそも尾瀬は雨が多い地域だそうなので、涼しい雨に当たりに行く前提で行くのが良いかもしれませんね。

尾瀬の避暑地おすすめ観光スポット 尾瀬ヶ原の湿原

日本最大級の高層湿原で、木道の上を歩いて自然のなかをトレッキングできます。水芭蕉の時期はもちろん、夏は青々とした草原と遠くに見える燧ヶ岳のコントラストが美しく、写真映えも抜群。

アクセス情報等
〒967-0531 福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/xGQhtUoquyFA6q5x9

尾瀬の避暑地おすすめ観光スポット 至仏山の登山口周辺

軽めの登山が楽しめる至仏山は、湿原を眼下に見ながらの眺望が魅力。登山初心者でも、夏は比較的歩きやすいコースです。森林浴をしながら静かに過ごせる空間が広がっています。

アクセス情報等
〒378-0411 群馬県利根郡片品村戸倉
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/HVvAyjbmSnf2JBWc7

尾瀬の公式サイト:https://oze-fnd.or.jp/

本当に涼しい避暑地④ 奥入瀬/青森県

奥入瀬

写真参照:十和田湖国立公園協会

涼しさと神秘的な景観を兼ね備えた奥入瀬渓流。木陰の遊歩道を歩けば、滝の音や小鳥のさえずりが五感を刺激してくれます。日差しの強い日でも、渓流沿いはひんやりとした空気が流れ、夏の疲れを癒してくれる場所です。

2025年6/186/196/206/216/226/236/24
奥入瀬渓流28/2128/1726/1732/1925/2128/2028/18
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

全体的に涼しめですが、1日32度と東京と変わらない気温の日もありました。基本は涼しいのでたまにくる30度越えに当たらなければ避暑地として良さそうですね。

奥入瀬の避暑地おすすめ観光スポット 奥入瀬渓流

全長約14kmの渓流沿いに点在する「雲井の滝」「銚子大滝」など多くの滝や清流が見どころ。遊歩道が整備されており、気軽に散策可能。夏でも渓流沿いはひんやりとし、涼を求める旅にはぴったりです。

奥入瀬の避暑地おすすめ観光スポット 十和田湖

渓流の終点に位置するカルデラ湖。ボート遊びや湖畔のカフェでのんびり過ごすこともでき、夕暮れ時には幻想的な風景が広がります。水辺ならではの涼しさを全身で感じられます。

アクセス情報等
〒378-0411 群馬県利根郡片品村戸倉
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/HVvAyjbmSnf2JBWc7

十和田湖・奥入瀬渓流の公式サイト:https://towadako.or.jp/

本当に涼しい避暑地⑤ 隠岐・西ノ島/島根県

壱岐の島

写真参照:壱岐観光ナビ

本州から離れた日本海に浮かぶ秘境・隠岐・西ノ島。海風が心地よく、観光地としては混雑も少なめ。手つかずの自然、美しい海、星空と、夏の旅にぴったりの隠れ家スポットです。フェリーの旅もまた、特別な思い出になるでしょう。

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隠岐の島28/2029/1830/1727/2226/2126/2127/21
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

奥入瀬渓流と同様に隠岐の島も30度越えは1日あるものの、全体的には最高気温27度で収まっています。上高地と比べると最低気温は高めなので、昼夜での気温差に困ることはなさそうです。

壱岐・西ノ島の避暑地おすすめ観光スポット 国賀海岸(くにがかいがん)

高さ257mの摩天崖など、ダイナミックな断崖絶壁が続く海岸線。海風が吹き抜ける絶景スポットで、展望台から眺める景色は圧巻。夕日の名所としても知られています。

アクセス情報等
〒684-0303 島根県隠岐郡西ノ島町
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/JGePaRnp8hJEjgWA6

壱岐・西ノ島の避暑地おすすめ観光スポット 摩天崖

崖の上を歩く遊歩道が整備されており、水平線を見渡すトレッキングはまさに開放感そのもの。潮風が心地よく、真夏でも汗をかかずに歩けるほどの涼しさが魅力です。

アクセス情報等
〒684-0303 島根県隠岐郡西ノ島町美田
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/jB39RGT1yyv3aUc98

壱岐・西ノ島公式サイト:https://www.town.nishinoshima.shimane.jp/midokoro/miru/

実は暑かった避暑地① 富良野・美瑛/北海道

広大なラベンダー畑と、どこまでも続く青空。真夏でも爽やかな風が吹き抜ける富良野・美瑛エリアは、まさに“空気の避暑地”。新鮮な野菜や乳製品など、グルメも充実しています。レンタカーでのドライブもおすすめで、パッチワークの丘や青い池など、フォトジェニックなスポットも点在しています。

2025年6/186/196/206/216/226/236/24
富良野28/1830/1531/1629/1727/1828/1531/15
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

しかし、2025年の6月下旬には、富良野で最高気温30度超えの日が3日も観測されました。6月でこの暑さ、というのは北海道にしては異例のこと。東京と比べると湿度は低めで過ごしやすさはありますが、北の大地だから涼しいという安心感は、もはや過去のものになりつつあるのかもしれません。

とはいえ、朝晩は15度前後まで下がる日も多く、日中との寒暖差はしっかりあります。避暑地というより「気温差を楽しむ場所」として再定義すべきかもしれません。訪れる際は、半袖だけでなく羽織りものもお忘れなく。

実は暑かった避暑地② 白川郷・岐阜県

合掌造りの家が立ち並ぶ世界遺産の村、白川郷。茅葺屋根の涼しさと、山間に流れる風が心地よく、昔ながらの日本の夏を感じられる貴重な場所です。エアコンなしでも快適に過ごせる民宿が多く、古き良き田舎の風情を楽しめます。

2025年6/186/196/206/216/226/236/24
白川郷33/1330/1731/1629/1626/1928/1927/20
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

…が、2025年6月の白川郷も例外ではありませんでした。30度を超える日が3日間も記録され、山間部とは思えない暑さに。標高約500mのこのエリアでも、日中はしっかり暑くなることがあるようです。

それでも、東京に比べると最低気温が5〜7度ほど低く、夜から朝にかけては過ごしやすさを感じられます。特に早朝の散歩はひんやりとして気持ちがよく、朝もやの中に佇む合掌造りの風景は幻想的。避暑というより、「暑さから一時的に逃げられる場所」としての魅力が残っています。

実は暑かった避暑地③ 立山・富山県

「涼を求めるなら立山」と言われることもあるほど、富山県の立山エリアは定番の避暑地。標高が高く、雄大な立山連峰と雪の大谷のイメージから、夏でも涼しそうという印象を持つ人も多いでしょう。

2025年6/186/196/206/216/226/236/24
立山 /31/2132/2135/2327/2329/2230/23
東京34/2635/2633/2532/2233/2332/2533/24

ところが、2025年の6月下旬にはなんと35度を超える日までありました。標高の低い立山町など平野部では特に気温が上がりやすく、真夏のような暑さを記録しています。ここまでくると「避暑地」と呼ぶのは少々厳しいかもしれません。

もちろん、室堂(標高約2450m)などの高地まで登ればまだひんやり感は残っていますが、アクセスに時間と体力が必要です。「平地の立山=暑い」「山の上=避暑地」というように、エリア内でも大きな差があることを覚えておきましょう。

気候変動の影響で、“避暑地”という言葉の意味自体が見直される時代に入ったのかもしれません。

6月なのに30度越え。8月は一体どうなってしまうのか!?

本来であれば、梅雨の時期で気温も安定しているはずの6月。ところが、2025年は異例の暑さが日本列島を包み込み、すでに30度を超える日が各地で頻発しています。6月中旬時点で東京は35度を記録し、北海道や東北など、これまで“涼しい”とされていた地域でも30度超えが続出。

こうなると、気になってくるのは8月の気温。例年でも猛暑日が当たり前になりつつある近年ですが、今年はそれを上回る過酷な暑さになることも十分に考えられます。特に都市部ではアスファルトや建物の熱がこもり、体感温度は実際の気温よりもさらに高く感じられることも。日中の外出が危険なレベルになる日も増えてくるかもしれません。

さらに、夜間でも気温が下がらず、熱帯夜が続くことで睡眠不足や体調不良を引き起こすリスクも高まります。クーラーに頼る生活は避けられませんが、節電とのバランスや電力需要の逼迫など、新たな課題も出てきそうです。

今からできることとしては、少しでも気温が落ち着いている地域への「避暑の計画」を立てること。今回ご紹介した“本当に涼しい避暑地”は、まさにそんな夏の救世主。大自然の涼しさに包まれ、エアコンに頼らない健康的な時間を過ごすことで、心も身体もリセットできるはずです。

酷暑の日本だからこそ、こうした避暑地で過ごす時間は格別。ぜひ、あなたのお気に入りの「夏の涼」を見つけてみてください。

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