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災害時、車中泊に役立つアイテムと注意点を徹底解説!

災害時に車中泊をする場合どのようなことに気をつければいいのでしょうか?

車中泊に役立つアイテムや、車中泊で避難する際の注意点などについてもまとめています。もしこれを今災害中に見ている方は避難時の注意点などを参考にしてください。

災害時に車中泊避難を選ぶ理由

災害時は基本的に徒歩で避難することが良しとされています。

その理由は多くの人が車で避難することで渋滞を引き起こし逃げ遅れる可能性があることや、津波や洪水などで車が浸水してそのまま車から出られない可能性があるからです。

どうしても車での避難や車中泊が必要な場合は以下の理由があると思われます。

身体が不自由な方や高齢者・ペットがいる場合

身体が不自由な方や高齢者、ペットがいる場合、歩くのが遅くて逃げ遅れる可能性があります。
さらに1人ではなく大勢いる場合、一気に全員逃げるのは手助けも必要となりとても難しくなります。その場合は車で移動した方が助かる可能性があるかもしれません。(自然災害の場合、状況はすぐに変わるため警報やラジオ、ニュースやSNSの情報を使って)

避難所が近くにない、あっても向かうことが困難な場合

地震や津波などの災害があった場合、徒歩で避難所に向かうのが一番ですが近くにない場合や、あったとしてもわからない場合があります。

後者の場合は家の近くの避難所は必ず把握しておくようにしましょう。(「自分の住所 災害 避難所」で近くを検索することができます)

近くにない場合は車を使って避難所へ向かうようにします。しかし災害の影響で近くへ向かうことが難しいと判断した場合は改善するまで安全な場所で車中泊をするのも手です。

災害時の車中泊のメリット

車中泊メリット

大勢でも離れ離れにならず家族で過ごせる

車中泊のメリットはみんなが離れ離れにならないことにあります。
ボックスカーだと7人くらいまでは一気に移動できますが、徒歩だとそれぞれが移動して何か事故に巻き込まれた時に散り散りになってしまう可能性があります。

周囲の安全の確保ができていれば車内は安全ですし、家族みんなで過ごすことができます。避難所に行って混雑に紛れて見失うこともありません。

遠くへの移動手段や人助けができる

そしてなにより車はそもそも移動する乗り物なので、遠くへ行く手段として間違いなく便利な存在です。安全な高台の方へ移動もできますし、身動きが取れなくなっている友人や近所の方を車に乗せて助けることもできます。

災害場所が広範囲ではなく、自宅付近だけの場合一刻も早く家の近くから脱出したい時に車は便利です。とにかく遠くへすぐに逃げないと二次被害に巻き込まれてしまう場合、車をすぐに出せる状態なら乗ってしまいましょう。

車内に防災グッズを常備していれば数日は暮らせる

徒歩だと災害グッズを持ち出す余裕もなく、手元に何もない状態でどうしようと困る場合があります。車内に防災グッズを常備していれば数日は困りませんし、何かあった時の移動もとても楽です。

災害時の車中泊のデメリット

車中泊デメリット

支援物資を得られない

大規模な災害の場合は、避難所が使える場合が多く食料や寝床、トイレなどが使用できます。

車中泊となると基本的に自分たちでそれらを賄わなくてはならないため、1日程度なら問題がなくとも長期間となるとなかなか難しいケースが多いです。あくまでも車中泊は一旦の逃げ場所として使うのが良さそうです。

人数が多いと睡眠場所の確保が難しい

大人数で移動できるのがメリットではありましたが、その反面睡眠スペースを確保するのが大変です。

座りながらの睡眠は想像以上に首や肩の負担となり、睡眠も浅くなって疲れが取れないまま次の日を迎えることになります。

2人での移動なら後ろの座席を倒して横になることができますが、3人以上だとスペースがないのでキャンプグッズをトランクに常備しておくなどして対応が必要となります。

トイレなどの設備がない

トイレがないのはやはり不便です。近隣の公共トイレを探すしかありませんが、難しい場合は車内に常備していたモータブルトイレを使用すればいいですが、やはり衛生的とは言えないのがネックな点となります。

災害時に車中泊避難する際の注意点

周囲の安全確保

災害時に車中泊をする場合、まずは駐車場所が安全かどうかの確認が必須です。

車中泊のせいで二次災害に巻き込まれてしまったということがないように、津波の場合は高台の方へ、土砂崩れの場合は山から離れた場所へ、地震の場合は地盤が緩くない場所へ移動してからにしましょう。

エコノミー症候群

長時間狭い場所で同じ体勢でい続けていると、血流が悪くなりエコノミー症候群になってしまいます。

初期症状は太ももからふくらはぎにかけて赤く腫れが見られ、次第に痛みを感じるようになります。最悪の場合死に至ることもあるので、違和感を感じる前に定期的にストレッチをしたり外へ出たり、水分補給をしっかり行うなどしましょう。

エンジンのつけっぱなし

夏や冬の場合エアコンを使うためにエンジンをつけっぱなしにすることがあるかもしれませんが、一夜中つけっぱなしはとても危険です。

排気ガスが車内に入り込んで一酸化炭素中毒になってしまう可能性があるからです。どうしても耐えられない場合のみ使用して、なるべくポータブルバッテリーを使って別の家電を使うようにしましょう。

夏場はモバイル扇風機、冬場は電気カイロなどが有効です。

防犯面

車内なら安全だと気を抜いて鍵や窓を開けっぱなしにしていると、盗難や事件に巻き込まれる可能性があります。

鍵や窓の開け閉めに注意をしつつカーテンをつけるなどして目隠しをしたり、防犯面も気をつけておきましょう。

車中泊に役立つアイテム4選

車中泊アイテム

マットレス

車中泊の一番の懸念点は睡眠の質が保たれないところです。

後部座席で寝るにしても寝心地が悪いと熟睡できずに疲れが溜まっていく一方に。コンパクトに収納できるマットレスがあれば車内の小さなスペースにもいくつか置けます。

そして何より座席と違ってマットレスは適度な反発力があり、安眠できます。おすすめはウレタン素材。体重を分散させて腰への負担が低減されます。このマットレスはカバーを丸洗いできますし、軽いのも嬉しいポイントです。

災害時マットレス

GOKUMINマットレス

ポータブルバッテリー

スマートフォンやパソコンの充電、車中泊中のライトや電気毛布などを使用する際のコンセントの役割、外で電気を使いたい時に大容量のポータブルバッテリーがあると便利です!

車中泊などの非常時にも使えますし、キャンプやバーベキューなどアウトドアイベントにも重宝します。一度充電しておけば出力500W(最大1000W)まで出るハイパワーなバッテリーです。

ポータブルバッテリー

JVCケンウッドのポータブルバッテリー

カーテン

目隠し用のカーテンがあると人目や日差しを気にすることなく寝ることができます。昼間の利用も日差しで体力が消耗してしまう事態を防ぐことができます。

ただし使用する際は必ず周囲が安全なことを確認してからにしてください。もしカーテンのせいで災害の悪化に気づかず逃げ遅れてしまったら元も子もありませんので。

車中泊カーテン

ボンフォームのカーテン

簡易トイレ

車中泊のトイレ問題。

公共トイレを使えれば便利ですが、災害中はそんなに都合よくいかないことも大いにありえます。そういう時に使える簡易トイレは準備しておくといいでしょう。

ぱっと見スツールに見えるこの簡易トイレは1.4kgと軽量で持ち運びやすく、蓋も付いているので衛生的です。新品未使用のときは踏み台や椅子として使えるくらいのデザイン性なのは嬉しいですね。

簡易トイレ

Dajieの簡易トイレ

まとめ

車中泊は緊急時にはとても重宝しますが、災害中の車移動や車中泊は周囲の環境や体調面、エンジンのつけっぱなし、エコノミー症候群などに十分に気をつけながら行いましょう。

車中泊でも数日は暮らせるように紹介したような災害グッズや水と食料を常備しておきましょう。

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