錆び取り前後

実家の階段の錆び落としをしてみた。必要なアイテムとBEFORE、AFTER

前回の記事では実家の階段、踊り場、屋根が錆びてしまってボロボロの状況になってしまっていることをお伝えしました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

今回は、このボロボロな状態の錆びをまずは落とすために、実際にやった錆び取りの方法や、錆取りに使った道具について書いていきます。

錆び取りを自分でやってみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください! 

使用した錆び取り道具、その他必要なアイテム

・錆び取り工具
・延長コード
・紙やすり
・軍手
・ゴーグル
・マスク  

錆び取り工具

こちらが今回の錆び取りでメインに使っていく工具です。

錆び取り工具

広範囲な錆びや、かなり深くまで腐食してしまった錆びは紙やすりでは難しく、このような工具は必要になってきます。

この先端部を使って錆びを削っていきます。工具自体が重いのと、削る時にかなりの振動があるので両手でしっかり持つことや、棒立ちではなく腰の重心を落として下半身も使って作業することが大事です。

また作業時間が長くなると、工具の重みと振動で手が疲れてくるため、休憩を挟みながら進めるのがおすすめです

延長コード

電源がいるので、延長コードを使ってコンセントに届かせる必要があります。 特に屋外で作業する場合、延長コードがないと作業ができないこともありますので、事前に必要な長さを確認しておきましょう。

また、延長コードを使う際には、コードが絡まったり、足を引っ掛けないように注意が必要です。

滑り止めの付いた軍手

工具を使うにも紙やすりを使うにも軍手は必須です。素手だと滑りやすいこともありますし、作業中に危険な物を触って怪我をしてしまう可能性を減らせます。錆びた部分を触る際の安全確保にもなります。


軍手はなるべく手のひら側に滑り止めが付いたものを使いましょう。汚れたら交換できるように、予備の軍手も用意しておくと良いかもしれません。

紙やすり

錆び取り工具を使うほどではない表面の錆びや、小さい範囲の錆びなら紙やすりでも取ることは可能です。
なるべく粗めの紙やすりを選んであげると、作業効率は上がります。

仕上がりを良くするために細かめの紙やすりを併用するのもいいですが、この上にペンキを塗っていくのでそこまでする必要はないかなと思います。

ただしペンキを塗る前の下地処理として、紙やすりを使って表面を滑らかにすることで、塗料の密着が良くなるのでお好みで。

ゴーグル

錆び取りをする時にこれは必須だと思ったのがゴーグルです。

紙やすりであればそこまで大きく飛び散ることはないのですが、工具を使うと勢いよく錆が顔に向かって飛んできます。

錆が目に刺さったら大変です。目全体を覆ってくれる透明なゴーグルは必ず用意してから工具は使いましょう。

マスク

また、マスクもゴーグル同様必要です。
錆取り時に舞い上がった粉末状の錆びを吸い込まないようにできることや、その後に行うペンキ塗り(油性は特に)はツンとした臭いが発生することも多いです。

自身の体調を崩さないためにも作業時にマスク、ゴーグル、軍手は装着するようにしましょう。

実際に錆を削ってみる

では実際に錆びを削ってみます。
わかりやすいようにこちらの鉄柱でやってみます。

赤錆が鉄柱の上部にかなり侵蝕しています。これを工具を使って錆びを削るとこのような形になります。

正直錆びを全部は取りきれてはいません。
侵蝕しきった錆びを全部を削ろうとすると、かなり変形します。今回はこのように形を保てる範囲での錆び取りを全面に行いました。

BEFORE

BEFORE 錆び取り
  • 表面が赤茶色に錆びつき、ボロボロの状態。
  • 手で触ると、粉状の錆びがポロポロと落ちる。

AFTER

AFTER 錆び取り
  • ある程度錆びを削り落とし、下地の鉄が見えてくる。
  • ただし、完全に除去するのは難しく、深く侵食した部分は残る。

錆転換剤

今回は使用しなかったのですが、錆転換剤というものがあります。
赤錆を黒錆に変えてしまうというアイテムです。

赤錆の特徴 

粉状で脆い:赤錆は表面で剥がれやすく、鉄をどんどん侵食する。
水分を含みやすい:湿気を吸収しやすく、腐食が進行しやすい。
進行性がある:一度発生すると奥へ奥へと進み、鉄を弱らせる。
:赤茶色やオレンジ色。

黒錆の特徴

安定した酸化膜:黒錆は鉄の表面に密着し、それ以上の錆の進行を防ぐ。
水を通しにくい:防錆効果があり、腐食を抑える働きがある。
強固な被膜:赤錆とは異なり、簡単に剥がれにくい。
:黒色や青黒い色。

このような特徴があり、赤錆を黒錆に変えることでこれ以上の錆の進行を抑える効果があります。
平らな部分の錆び取りは比較的簡単ですが、凹凸がある部分は正直錆びを取ることはかなり難しいので、このような錆転換剤を使用してみるのも良いかもしれません!

実家の階段の錆び落としをしてみた。必要なアイテムとBEFORE、AFTER

今回の記事では、実家の階段の錆び落としについて、使用した道具や実際の作業工程をご紹介しました。錆び取りは根気のいる作業ですが、適切な道具と手順で行えば、見違えるほど綺麗にすることができます。

次回の記事では、錆び取りを行った箇所に、錆止め入りのペンキを塗布する工程を詳しく解説していきます。錆止め塗料の選び方や、塗装のコツなど、DIY初心者の方でも分かりやすくご紹介しますので、ぜひ次回の記事も参考に、階段の錆対策を完了させてください。

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