
冬に取り入れたい温活!効果や具体的な方法とは?
季節の変わり目は、気温の変化や気候の不定により体調を崩しやすい時期です。
ここ最近の時期は雨もなく、空気の乾燥が続いているからかインフルエンザや風邪で高熱で寝込んでいる人も増えてきましたが皆さんは体調は大丈夫でしょうか?
季節の変わり目、特に寒い時期には身体を芯から温める「温活」がおすすめです。
温活とは?
温活とは、身体を温めることで健康を促進し、心身のバランスを整える活動のことを指します。現代人は冷えを感じやすい生活習慣や環境にさらされていて、冷えは疲労感、不眠、免疫力の低下など、さまざまな不調の原因となるため、温活は健康維持や美容に役立つとされています。
温活が与える効果
では、実際に温活にはどのような効果があるのでしょうか?
温活の効果は多岐にわたり、健康面や美容面で大きなメリットをもたらします。
それぞれの効果を詳しく説明していきます。
血行促進
温活により血管が拡張することで、血液循環が活発化します。これにより、全身に酸素や栄養素が効率よく運ばれるだけでなく、老廃物や二酸化炭素など不要な物質の排出もスムーズに行われます。特に末端の毛細血管まで血液が行き渡るため、冷え性だけでなく手足のしびれや肩こりの改善にも役立ちます。
冷え性やむくみの改善
冷え性やむくみの主な原因は血行不良です。温活によって体温が上がると、血液が体内を循環しやすくなり、余分な水分や老廃物が排出されやすくなります。また、むくみに悩む人には、温活に加えて軽いマッサージや運動を取り入れることでさらに効果が高まります。
美肌になる
血行促進によって新陳代謝が活発になることで、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)が整います。その結果、シミやくすみの改善が期待でき、健康的で透明感のある肌を保つことが可能です。また、肌に必要な水分や油分のバランスも良くなるため、乾燥肌や脂性肌の改善にもつながります。
疲労回復の促進
温活は、筋肉や組織への酸素供給を増やすため、乳酸などの疲労物質が蓄積しにくくなります。さらに、ストレスホルモンの分泌を抑える効果もあり、心身の疲れを和らげる働きがあります。忙しい日々の中で、温活を取り入れることで効率的なリカバリーが可能になります。
基礎代謝の向上
体温が1度上がると、基礎代謝が10~13%向上するとされています。これにより、エネルギーの消費が促進されるため、ダイエットや体重管理がしやすくなります。また、基礎代謝が上がると、免疫力や体力の維持にもつながり、健康的な体作りに役立ちます。
免疫力アップ
体温が低いと免疫細胞の活動が鈍りやすいですが、温活によって体温が適切に維持されると、白血球の働きが活発になります。これにより、風邪やインフルエンザをはじめとする感染症の予防効果が期待できます。特に寒い季節は温活を習慣化することで、体調を崩しにくくなります。
リラクゼーション効果
温活によるリラックス効果は、心身の健康を保つ上で非常に重要です。副交感神経が優位になることで、ストレスが軽減され、不安感や緊張感が和らぎます。これにより、質の良い睡眠を得ることができ、翌朝の目覚めも良くなるでしょう。温浴や温かい飲み物などを取り入れるだけでも、リラクゼーション効果を簡単に実感できます。
ホルモンバランスの調整
温活は、特に女性にとって重要なホルモンバランスの調整にも役立ちます。身体を温めることで血流が良くなり、卵巣や子宮への血液供給が改善され、生理不順や更年期症状の緩和が期待できます。また、自律神経の安定により、PMS(月経前症候群)の症状が和らぐこともあります。
心の健康の促進
温かい環境は、心理的な安心感を与え、気分を落ち着かせる効果があります。温活を取り入れることで、幸福感が高まり、精神的な疲れが軽減されます。また、温かい食事や飲み物を楽しむ時間が、心の癒しにもつながります。
温活のおすすめ方法
食事で身体を温める
- 生姜やにんにく:血行を良くし、体を温める効果があります。
- 根菜類:大根や人参などの根菜は身体を芯から温めます。
- 発酵食品:味噌や納豆は腸内環境を整え、冷えの改善に役立ちます。
発汗効果のあるチゲ鍋

- 発汗促進:辛味成分(カプサイシン)を含むコチュジャンや唐辛子が体を内側から温め、発汗を促進します。
- 血行促進:温かいスープが体温を上げ、血液循環を良くします。
- 代謝アップ:発酵食品であるキムチや味噌を使用することで腸内環境が整い、基礎代謝が向上します。
チゲ鍋の作り方
【材料】
- キムチ(適量)
- 豆腐(1丁)
- ネギ(1本)
- ニラ(1束)
- しいたけやしめじなどのきのこ類(適量)
- 豚肉(薄切り、200g)
- コチュジャン(大さじ1~2)
- 味噌(大さじ1)
- 醤油(小さじ1)
- ごま油(少々)
- だし汁(600ml)
【手順】
- 鍋にごま油を熱し、豚肉を炒めます。
- キムチを加えてさらに炒め、香りを引き出します。
- だし汁を注ぎ、コチュジャン、味噌、醤油で味を整えます。
- きのこ類、豆腐、ネギ、ニラを加え、火が通るまで煮ます。
- 好みで追加の辛味や塩加減を調整し、完成です。
血行促進するニンニクスープ

- 免疫力向上:ニンニクに含まれるアリシンが免疫機能を強化し、体を温めます。
- 血行促進:アリシンが血液の循環を助け、冷え性の改善に寄与します。
- 疲労回復:ビタミンB1との相乗効果で代謝を促進し、疲労感を軽減します。
ニンニクスープの作り方
【材料】
- ニンニク(4~5片)
- 玉ねぎ(1個)
- 鶏ガラスープの素(小さじ2)
- オリーブオイル(大さじ1)
- 水(500ml)
- 塩・コショウ(適量)
- パセリやクルトン(飾り用、任意)
【手順】
- ニンニクは皮をむいて薄切りにし、玉ねぎはみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルを熱し、ニンニクと玉ねぎを弱火でじっくり炒めます。
- 香りが立ち、玉ねぎが透明になったら水を加えます。
- 鶏ガラスープの素を入れて煮込み、塩・コショウで味を整えます。
- お好みでパセリやクルトンを飾り、完成です。
適度な運動を取り入れる
軽いジョギングやヨガ、ストレッチなどの運動は筋肉を動かし、体温を上げます。特に背中の筋肉はとても大きいので広背筋を鍛えると体がポカポカになっておすすめです。
タオルで広背筋の筋トレ

とても簡単な筋トレですが、長めのタオルを使って広背筋を効果的に鍛え、血流を改善し、身体全体を温めたり新陳代謝を高めたり、肩こりを改善することができます。
【手順】
- タオルの両端を両手で持ち、肩幅より少し広く握ります。
- 両腕をまっすぐ頭上に伸ばします。
- タオルを引っ張りながら、肩甲骨を寄せるイメージで両肘をゆっくり下ろします。
- 胸のあたりまで下げたら、元の位置に戻します。
- 10~15回を1セットとして、3セット行いましょう。
【ポイント】
- タオルを強く引っ張ることで、広背筋への負荷が増します。
- 肘を下ろす際、背中の筋肉を意識することが重要です。
入浴を楽しむ
温浴にぴったりなのは意外と熱めのお湯ではないんです。
38℃–40℃程度のぬるめのお湯に20—30分浸かる半身浴は、血行促進とリラクゼーション効果が期待できます。入浴剤を活用してリラックス効果を高めるのも良いでしょう。
ぬるめのお湯で温冷交互浴を20分

【手順】
- 温かい湯(38~40℃)に3分浸かる。
- 次に冷水シャワーを30秒当てる。
- これを3セット繰り返します。
効果: 血管の収縮と拡張を繰り返すことで血流を活性化し、冷え性改善や疲労回復に効果的です。
入浴剤以外でできる、温活におすすめな入浴方法
お湯や入浴剤以外で、自宅であるもので温活にぴったりな入浴方法があります。気軽にできるのぜひ一度試してみてください。
生姜湯: 薄切り生姜を布袋に入れて湯船に浮かべる。代謝促進&発汗効果。
塩湯: 天然塩を大さじ2~3杯湯船に加える。保温効果が高まり、デトックス作用も期待できます。
炭酸風呂: 重曹(大さじ2)とクエン酸(大さじ1)を湯船に加える。血行促進とリラックス効果。
飲み物で温活
食べ物よりも温かい飲み物の方が迅速に身体を温めることができますよ。
- 温かいハーブティーや生姜湯、梅白湯がおすすめです。
- カフェインレスの飲み物を選ぶと、リラックス効果も得られます。
芯から温まる梅白湯

梅白湯(うめさゆ)は、梅干しとお湯を使ったシンプルで効果的な健康ドリンクです。特に体調が優れないときや、冷え性を改善したいときに人気があり、自然の力で体を温め、リフレッシュさせる効果があります。本記事では、梅白湯の効果と作り方を詳しく紹介します。
体温を上げて冷え性を改善梅干しは温熱効果があり、体を内側から温めるため、冷え性に悩んでいる人にとって非常に有益です。梅白湯を飲むことで、血行が促進され、体全体が温まります。特に寒い季節や体調が優れないときに役立ちます。
- 消化促進・胃腸を整える梅干しには、消化を助ける酵素が含まれており、胃腸を元気に保つ働きがあります。梅白湯は胃腸を優しく整え、食欲不振や胃もたれを解消する手助けになります。食後に飲むことで、消化を促進し、胃の不快感を和らげることができます。
- 免疫力アップ梅干しにはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、免疫力を高める効果があります。風邪やインフルエンザが流行する季節に、梅白湯を取り入れることで、体の免疫力を強化することができます。
- デトックス作用梅干しは、体内の余分な毒素を排出するデトックス効果があるとされています。梅白湯を飲むことで、体内の老廃物を排出し、腎臓や肝臓の機能をサポートします。
- 疲労回復クエン酸には疲労回復効果があるため、梅白湯は疲れた体をリフレッシュさせる助けになります。仕事や運動後の疲れたときに飲むことで、疲労感を和らげ、エネルギーを取り戻すことができます。
梅白湯の作り方
梅白湯は非常にシンプルに作れるので、誰でも手軽に取り入れることができます。以下にその作り方を紹介します。
【材料】
- 梅干し 1個(種を取り除いておく)
- 熱湯 150〜200ml(お好みの量で調整)
普通の梅干しでも問題ないのですが、はちみつ南高梅にするとさらに甘酸っぱさが増して美味しくいただけておすすめです!

【手順】
- 梅干しを準備する梅干しの種を取り除き、果肉を軽く潰しておきます。もし、梅干しの塩分が気になる場合は、塩分を少し洗い流しておいても良いでしょう。
- お湯を沸かす150〜200mlの水を沸かし、熱湯を準備します。
- 梅干しをお湯に入れる梅干しをカップに入れ、沸かしたお湯を注ぎます。梅干しが溶けて、お湯に溶け込むまで軽く混ぜてください。
- 飲む前に少し冷ます飲む前に少し冷ましてから、熱すぎない温度で楽しみます。温かいうちに飲むことで、体が温まる効果を最大限に感じることができます。
梅白湯のアレンジ
梅白湯はそのままで十分美味しく健康にも良いですが、アレンジを加えることでさらに効果的に楽しむことができます。
- 生姜を加える生姜には体を温める効果があり、梅白湯と組み合わせることで、冷え性対策をさらに強化できます。生姜のスライスを入れるか、すりおろして加えましょう。
- はちみつを加えるはちみつを少し加えることで、甘さが加わり、飲みやすくなります。はちみつには抗菌作用や抗炎症作用もあり、健康効果がアップします。先ほどご紹介したように、はちみつ南高梅にすることではちみつを入れる代わりにもなります。
- レモンを加えるレモンの酸味とビタミンCが加わることで、さらに健康効果が強化されます。梅干しとレモンの組み合わせは、免疫力アップにも役立ちます。
梅白湯の注意点
梅白湯は、シンプルながらも多くの健康効果を持つドリンクです。体を温め、消化を助け、免疫力を高めるなど、さまざまなメリットがあります。しかし、梅白湯は体に良いとはいえ、過剰に飲むと胃腸に負担をかけることがあります。1日に1〜2杯を目安に飲むようにしましょう。また、梅干しは一般的に塩分が高いため、塩分の摂取量が気になる方は、塩分の少ない梅干しを選ぶか、塩分を洗い流してから使うと良いでしょう。
作り方も簡単なので、日常的に取り入れて健康管理に役立てましょう。寒い季節や体調が優れないときに、梅白湯を飲むことで、温かさと元気を取り戻せるかもしれません。
温活 まとめ
温活は、血行促進や免疫力向上、リラクゼーション効果など、健康と美容に多くのメリットをもたらします。日常生活に無理なく取り入れられる方法がたくさんあるので、自分に合った温活法を見つけて実践してみましょう。冷えに悩む方や健康を維持したい方に特におすすめです。
体調管理に役立つ温活を、食事・運動・入浴・飲み物など日常に取り入れて、健康で快適な生活を送りましょう!