望遠レンズの使い方からおすすめまで詳しく解説!
望遠レンズとは?
望遠レンズは、遠くのものを近くまで近づいたような写真が撮れるカメラのレンズのことです。
焦点距離70mm以上のものを望遠レンズと定義されています。70-135mmは中望遠、300mm以上は超望遠レンズと呼ばれており、なんと1200mmものレンズも存在します。
望遠レンズは野鳥撮影、人物撮影、運動会などのスポーツシーンなど様々なシーンで使われます。
今回はこの望遠レンズの魅力や選び方、注意点などをまとめていきます。ぜひ参考にしてみてください。
望遠レンズの特徴
遠くのものを大きく撮影できる
望遠レンズの一番の特徴は、遠くのものをまるで目の前にあるかのように大きく撮影することができる点にあります。
広角レンズや標準レンズと違って一部分にクローズアップしたような写真も撮りやすく、迫力のある写真を撮ることができます。
なかなか物理的には近づけない野鳥や動物などの撮影、離れた席からの運動会の撮影などに重宝されます。
背景ボケがすごい
カメラのレンズは焦点距離が長ければ長いほど、ピントを合わせるのが難しくなる(被写界深度が浅くなる)のですがその一方でピントが合う以外の部分はボケ感を得られやすくなります。
そのため、背景は目立たせずに主役を際立たせたい時に望遠レンズはうってつけです。特に人物ポートレート撮影は人を目立たせ、立体感のある写真を撮ることができとても人気です。
被写体と背景との距離が遠ければ遠いほど、さらに背景ボケは増しますので合わせ技でぜひ試してみてください。
圧縮効果がある
圧縮効果とは遠くにあるものが近くにあるように圧縮されて見えることです。
建物などが連続して立ち並んでいたり、人だかりがある場所で撮影すると、実際には隙間があるのに密集して見える写真が出来上がります。
臨場感のある写真を撮りたい人にはうってつけです。
望遠レンズを使い方・注意点
シャッタースピードは1/レンズの焦点距離以上に設定する
1/レンズの焦点距離 が写真を撮る上でのシャッタースピードの目安と言われています。
それよりもシャッタースピードが遅いと手ブレしてしまいます。
80mmのレンズを使うなら、1/80以上、200mmのレンズを使うなら1/200以上を目安に設定してあげると手ブレを抑えることができます。室内で暗い場合、F値が低いレンズを使ったり、ISOを上げてあげたり、もしくはライトを炊いてあげるなどの工夫が必要です。
近くに寄れない場合が多い
最短撮影距離とは、ピントが合う最短の距離のことです。
広角レンズや標準レンズに比べて、望遠レンズは最短撮影距離が長めの場合があります。
望遠レンズはそもそも遠くのものを撮るのに適しているため、近くのものはピントが合いづらく、画角にも収まらない可能性が高いです。
レンズを持っていく際に、この撮影には本当に望遠レンズが必要なのかを考えてから準備しましょう。
重くて長いので持ち歩きは大変
望遠レンズは基本的にレンズの筒が長く、重さも重たいものが多いです。
リュックの中に1本入れるだけで場所も重さも取られますし、長時間の撮影時には腕の筋肉は必要不可欠です。体力や筋力に自信をつけてから購入することをおすすめします。
望遠レンズの選び方
レンズマウントを確認する
レンズにはマウントというものがあり、カメラの規格とレンズの規格が合っていなければ装着することができません。
ソニーのミラーレス一眼カメラだったらソニー、または他メーカーのソニーEマウントレンズを使用する必要があります。ニコンだったら、ニコンZマウントなどメーカーごとにマウント名があります。
他社のマウントを使用してしまったり、同じ会社でもミラーレス一眼カメラ用ではなく、一眼カメラ用を購入してしまうと装着できません。
アダプターをつければ装着も可能になる場合もありますが、基本的にはマウントが同じレンズを購入するようにしましょう。
外撮影メインでなければ明るいレンズを選ぶ
外や明るい場所での撮影であれば、F4以上でも特に問題ありません。
しかし夜間撮影や室内であまり明るさも無く、
ライトも持ってきておらずで暗い写真になりそうな場合、
・シャッタースピードを遅くする
・ISOを上げる
しか方法がありません。
シャッタースピードを遅くすると、手ブレがしやすくなり、
ISOを上げるとノイズが出やすくなります。
夜間撮影や室内撮影が多い場合は、F2.8くらいのレンズがあるとそのような状況が防ぎやすくなります。
おすすめの望遠レンズ
(ソニー)SEL 70-200mm F2.8 GM OSS II
SONYの望遠レンズであれば、SEL 70-200 F2.8 GM OSS II がおすすめです。
70mmから200mmの望遠ズームレンズとなっており、ポートレート撮影や取材撮影、テレコンをつければ野鳥などの動物撮影にも対応できます。
旧モデルのGMの方がお値段はお安いですが、重さが1,480gから1,045g435gも軽くなっています。(三脚座除いた場合)
長時間首に吊るしていると、この重さの違いは後々響いてきます。
オートフォーカス性能も高く、手ぶれ補正にも対応しています。
美しいボケ感と鮮やかな描写力、そして望遠独特の圧縮感を楽しめる、至高の1本です。
(ニコン)NIKKOR 70-200mm F2.8E FL ED VR
ニコンだと、NIKKOR 70-200mm F2.8E FL ED VRがおすすめです。先ほどのソニーと同じ焦点距離、同じF値のレンズになります。価格帯もほぼほぼ同じになります。高級ラインナップのレンズで黒と金のカラーは珍しいですね。
従来バージョンよりも110g軽量化し、機動性が高くなりました。
VR機構が内蔵されており、ブレが少なく動きの激しい被写体も追いやすくなっています。
ホコリや水滴に強いニコン独自のフッ素コートが使われており、過酷な環境でも撮影ができるのも嬉しいポイントです。
(キヤノン)EF Lレンズ 70-200mm F2.8L USM
キヤノンのフルサイズ望遠ズームで一番写りが良く、プロからも最も人気と言っていいほどのレンズ、EF Lレンズ 70-200mm F2.8L USM。
先ほど紹介した2本と同じ構成のレンズです。
あまりの写りの良さに自身のカメラ技術が格段に向上した錯覚を味わうことができます。
これを使ったら写真が楽しくなること間違いなしです。
まとめ
望遠レンズの魅力や選び方について理解は深まったでしょうか?
望遠レンズがあるとボケ感、立体感、圧縮感、遠くのものも臨場感ありで撮影ができるなど、写真活動が一気に楽しくなりますよ!
仕事の現場でも一本お高めのレンズを持っていくと、写真の仕上がりも段違いですし、見た目的にもプロというオーラが出せて依頼主からの信頼も得られやすいです。
これからカメラの仕事をしたい人、もっとカメラで違う世界を撮ってみたい人、野鳥などをもっと寄って撮影してみたい人には望遠レンズ、特に望遠ズームレンズはおすすめです!
ぜひ買って楽しい写真ライフを送ってみてください。