
mixi2はどんなSNS?既存のmixiや他社SNSとの違い・登録方法は?
mixiとは?
mixiという名前を聞いたことがありますでしょうか?
2000年代初頭に日本で非常に人気になったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で、一時代を築いたプラットフォームです。私が大学生の頃は周りの友人ほぼ全員がやっていたのですが、入学前にすでに同じ年の入学コミュニティができていたのに気づかず乗り遅れ、スタートダッシュに失敗した苦い経験があります。泣
写真をつけた日記を書いたり、友人との思い出を共有したり、プロフィールを凝ったものにしたり、好きな人のプロフィールに足跡をつけて反応を見たり、友人や恋人同士で紹介文を書き合ったりと最近のSNSよりもかなりプライベートを濃縮したような内容が詰まっていました。
好きなジャンルのコミュニティを作って共通の趣味の仲間を見つけたり、情報収集をしたり、中には実際にリアルな場であったり、美容サロンのサロンモデルの募集に応募して無料で髪を切ってもらったりまつ毛エクステをしたりと、さまざまな機会や出会いが生まれました。
アカウント登録も招待制だったため、その頃は他に目立ったSNSもなく(前略プロフィールやモバゲーはありました)、直接学校で友人にお願いして紹介リンクをメールしてもらわないといけなかったので、今より登録にハードルがありましたが、確実に若者の集いの場所として確立されていました。
2024年12月16日に提供開始したSNS、mixi2とは?
mixiは2004年に登場し、特に日本国内で広く使用され、個人の日記投稿、友人とのつながり、グループ活動などを中心に利用されましたが、その後スマートフォンの普及や、LINE、YouTube、Instagram、Skype、clubhouse、Zoom、Slack、TikTok、ThreadsなどさまざまなSNSやプラットフォームが生まれ、mixiの人気は次第に低下し、mixiは過去のモノとして共通の認識となり懐かしまれるものとなりました。
その後、長い時を経てmixiは新たな方向性を見出し、「mixi2」という新たなサービスを打ち出しました。
「mixi2」は、MIXI社が2024年12月16日に提供を開始した新しいSNSサービスで、「mixi」の後継サービスとして誕生しました。
このサービスは従来のSNS機能を超えて、ユーザー同士が共感や趣味を共有し、より深い関係性を築くことを目指したプラットフォームとして設計されています。
既存のmixiとは何が違うの?
「mixi2」は、既存の「mixi」とは全く異なるサービスであり、既存のmixiのアカウントを持っていたとしてもデータの共有はされません。
「mixi」が「心地の良いつながり」を軸としたゆったりとしたコミュニケーションの場を提供するのに対し、「mixi2」は「今を共有でき、すぐ集える」を軸とした、より手軽でリアルタイムなコミュニケーションを目指した設計になっています。
mixiとmixi2との違いを図にまとめてみました。
mixi2はmixiを最近の流行りのSNSに簡略化したものという感想です。
mixi | mixi2 | |
紹介文 | あり | なし |
コミュニティ | あり コミュニティー別のページがあり、タイムラインには流れてこない | あり コミュニティーの投稿もタイムラインに流れてくる。 Xでいう、フォローした状態になって時系列で流れてくるのでタイムラインが埋まってしまうのが困る。 →改善されて、タイムライン表示をしない選択ができるようになった。(12月18日) |
イベント | あり イベントランキングやワード検索などがあり。 | あり イベント作成はできるが、イベント検索機能はなし。 |
ゲーム | あり | なし |
ニュース | あり | なし |
プロフィール欄へのSNSリンク情報の貼り付け | 不可能 | 可能。 X、 Instagram、TikTok、YouTube、URLの記載ができる。 |
これだけ見るとそこまでmixiより良い機能ではないのではないか?と思われるかもしれませんが、
・サービス内容は少なく抑えて1画面でわかる使い心地の良いデザイン
・若者のいますぐ共有したいという需要はそのままに
・他のSNSで不満が出ていた点を改善している点
・他SNSへの互換性が良い
が評価されていると思います。
mixi2にはどんな機能があるの?他社のSNSとの違いは?
では実際にmixi2にはどんな機能があるのでしょうか?他のSNSとも比較しながら考えてみましょう。
ホームタイムライン
ユーザーがフォローした人の投稿が時系列で表示されるのがタイムラインです。
mixi2のタイムラインはレコメンド型ではなく、フォローしたユーザーの投稿が投稿した順に流れてくるので、身近な友人や知人との交流に使いやすい設計になっています。
「フォロー」、「発見」というフォロー中のアカウントとそうでないアカウントで画面が分けられて使いやすいですし、どちらも時系列順なのが本当に嬉しいですね。

XやInstagram、Threadなどタイムラインが流れるようなSNSは他にもかなりありますが、徐々にレコメンド型になっていき、最近では月額課金をしているアカウントを優先的に表示させるなど、時系列に見れなくなってしまっています。
さらに最近では投稿のインプレッションによって収入を得られる仕組みが生まれていて、バズりやすい極端な投稿が散見されています。新しい働き方としてやってみたい方にとっては面白いですが、今までの日々の日常をアップしていたかったユーザーにとってプロモーションや心地の悪い投稿などが増えたせいで居心地が悪くなり、辞めてしまう人も最近では増えてきています。
そんな中でレコメンド投稿ではなく時系列で流れてくるのはとても嬉しいポイントでした!
エモテキ
すごく面白いと思ったのがエモテキです!
投稿時に文字のスタイルを変更したり、アニメーションを付けたりすることで、感情をより豊かに表現できる機能です。
文字を振るわせたり、巨大な文字にしたり、キラキラさせたりと他のSNSにはなかった機能のため、サービス提供初日はこのエモテキを試すユーザーがたくさん見受けられました。
投稿時にAaボタンを押すとエモテキを選択することができます。
文字に動きをつける「ムーブ」、文字の大きさを変えられる「スタイル」、文字にエフェクトをつけられる「エフェクト」の3つから選ぶことができます。この3つは3つ同時に使うことも可能です。

文字を超びっぐにするとこんな目立った投稿になります。笑
これは目を引きますね。

リアクションスタンプ
今までのSNSはいいね!しかできませんでしたが、mixi2では投稿にリアクションスタンプを押すことができます。
種類も豊富なので、いいね!だけではわからなかった細かい心理描写を表現することができるので、より円滑なコミュニケーションができそうです。Slackの絵文字ほどの種類はありませんが、絵文字ではなく言葉がメインなのでひと目で意味が理解できるのが嬉しいポイントです。


コミュニティ
共通の趣味や関心を持つユーザー同士が集まり、情報交換や会話を楽しむ場を提供します。初代mixiの定番機能の1つであり、mixi2にも用意されています。
既存のmixiやslackのようにスレッドを作って情報共有するという機能はなく、あくまでもタイムラインで個人投稿をする形となります。個人的にはハッシュタグのような軽い繋がりのような感じがしましたが。コミュニティ内でイベントを作成することも可能なので、活発になってきたらオフラインでの繋がりも今後あるかもしれませんね。
自分が興味のあるワードで検索をしてあげると色々と出てきますし、ない場合はコミュニティを自分で作成することができます。ページの下画面ではおすすめコミュニティなども出てきますので参考にしてみてください。

コミュニティの投稿をタイムラインに流さない方法
コミュニティの投稿がタイムラインに流れてしまって他のユーザーの投稿が埋まってしまい、批判が殺到していましたがユーザーの声がすぐに反映され、タイムラインに流さない設定をコミュニティ毎に選択できるようになりました。
やり方は以下の通りです。
1.mixi2をアップデートします。(最新版になっていない方は)
2.コミュニティページを開きます。
3.コミュニティページの右上のアイコンの真ん中をクリック
4.「今後のポストをホームに非表示」で「非表示」をクリック

イベント
オンラインやオフラインでのイベントを作成し、参加者と交流することができます。これにより、ユーザー同士が実際に集まる機会を提供します。
コミュニティ内でのイベント作成も可能でしたが、イベント単体で作成することもできるので、友人同士で使い合うことができます!
日時を設定して簡単にイベントの設定ができるので、例えば写真を撮るのが好きなコミュニティーでフォトウォークを開催するのもなかなか他のSNSでは難しかったですが、mixi2では簡単にできるのが嬉しいですね。

mixi2の登録方法には招待リンクや招待コードが必要
利用を開始するには、既に「mixi2」を利用しているユーザーからの招待が必要です。
招待リンクやQRコードを通じてアプリをダウンロードし、登録を行います。
実際に使用している友人に連絡をして教えていただくのが招待制の流れではあるのですが、このSNS時代なのでXなどで「mixi2 招待」と検索すると凄まじい数の招待リンクが落ちています。もはや招待制の意味はなくなってはいますね笑
mixi2の登録方法

1.mixi2のアプリをダウンロードします
2.招待リンクをクリック・またはQRコードをスキャンします
3.リンク先の「フォローしてはじめる」をクリックし、新規登録します。(登録が住んでいる場合相手のプロフィール画面にいきます)
4.登録完了すると、招待してくれた人が自動フォローされています
※18歳未満の利用は制限されていますのでご注意ください。
mixi2を使ってみた感想
実際にmixi2を提供開始日から使用してみましたが、最初はお祭り騒ぎのようで盛り上がりが凄かったです!
特にXでは社長がイーロン・マスクさんに交代後、改悪されたとの声も多く次のSNSを探し求めている人も多い印象だったので、後続で出たThreadsが合わなかった人の次なる候補して人が集中しました。
他のSNSではビジネスアカウントとしてブランディングをしてしまったが、もっとプライベートなことは別で書きたいという方は別アカウントを使っている人も多いですが、全く新しいSNSでそのようなことをする人も増えそうなので、そんな中でコミュニティやイベントなどの機能が搭載されたmixi2を始める人も出てくるのではないでしょうか!?
とはいえ、一時期爆発的に人気を出した、音声特化型の完全招待制SNSアプリのclubhouse(クラブハウス)は最初の1〜2週間がフィーバーのように盛り上がった後、ほぼ使われなくなってしまったという事案もあるので、mixi2が同じ状態にならないかどうかはわかりません。
個人的には他のSNSにはない個人と個人のやりとりを大切にしているmixiの文化をそのまま生かして、あまりビジネス寄りにならないでいてくれたらなと思っています。収益化しないと運営もできないのでバランスが難しそうですが。
今後の動向が楽しみですね!