四尾連湖オートキャンプ場

山梨県キャンプ場。四尾連湖水明荘が想像以上にハードだった

本格キャンプ場の実態気になりませんか?
虫が多い、不便、寒い、水場が汚い、、など何となく躊躇して実際に行ったことがない人がほとんどではないでしょうか。実際に人気の本格キャンプ場へ行ってきましたので、その実態をお伝えしていきたいと思います。

今回は、標高850mの山の上にある、湖に囲まれたキャンプ場四尾連湖水明荘(しびれこすいめいそう)へ行ってきました。山梨県の湖畔キャンプ場で、大自然の中でじっくりキャンプをする素晴らしさを体感することができます。

シャワーなどはなく、最低限の炊事場とトイレのみ。手付かずの湖畔で自分たちのテントやタープを張って、本格キャンプを味わえるキャンプ場になっています。

想像以上にハードなキャンプとなり様々なトラブルに見舞われましたが、後から思い出すとなかなか面白い経験ができたと思っているので、みなさんに本格キャンプの実態と湖畔キャンプならではの楽しさを共有できたらなと思います。

キャンプ場へ辿り着くまでも至難の業

四尾連湖アクセス

キャンプ場へは車で移動します。
山梨県の中央道甲府南ICを降りて、約40分ほど運転したところに位置しています。
四尾連湖水荘第二駐車場の看板が見えたら、そこから細い山道を下っていくのですが、、、

この先の道が一方通行になっているので、もしも対向車が来た場合大変なことになってしまうので、キャンプ場のスタッフにこの駐車場で到着の電話をかけます。

そうするとスタッフの方が対向車がいないかを確認してくれます。
道を下ってもいいと、折り返しが電話がきた時初めて降りることができるんです。間違っても自分たちの判断で降りないでくださいね。もしもの時、細い山道でバック運転する羽目になってしまうかもしれませんから。。

そんなこんなで険しい山道を下り、無事辿り着きました。キャンプ場へ行きつくのにこんな段階を踏むとは思わなかったのですが、非日常感が新しくてこの段階から無性にテンションが上がってしまいました。

ゆるキャンで有名な山梨県のキャンプ場、水明荘

ゆるキャンの看板

四尾連湖水明荘はなんとあの人気アニメ、ゆるキャン△にも登場した有名なキャンプ場です!

アニメと実写ドラマどちらにも出ていて、かなり有名なキャンプ場になっています。キャンプ場の受付へ行くと、ゆるキャンのパネルや実写ドラマ版のパネルもいくつもあり、ファンなら喜ぶこと間違いなしです。

薪は受付で購入ができますので、事前購入は必要ありません。受付では軽食も売っているので車を置いたらここでひと休憩を取る人も多かったです。夏場はアイスを食べて涼むのが最高でした。冬なら温かいコーヒーをいただいて、運転の疲れを癒してキャンプの準備に備えます。

荷物の運び5往復。荷物はコンパクトにまとめないと地獄。

四尾連湖

四尾連湖は眺めがとても美しく、湖には魚が泳ぎ、夏場にはSUPというウォーターアクティビティーを楽しむ人々で賑わいます。美味しい空気と鳥のさえずりが響き渡る情緒ある空間です。絶景を目の前にして行うキャンプは、五感で満足できること間違いなしです。

さて、これからテントを張るキャンプサイトは、こちらの写真の湖の向こう側。ここへ自分たちの荷物を運ばなくてはいけません。

オートキャンプ場ではないので、駐車場から荷物を下ろし、荷台を借りるか持参のカートで荷物を運びます。湖の周りを半周歩いて荷物を運ぶのですが、これがかなりの距離があって正直ものすごく大変でした。

テント、キャンプチェア、タープ、薪などをカートや荷台に詰めて2人で何往復もしました。本格キャンプを実現したいと気合が入って荷物が多かったため、1人5往復はしたかと思います。

前日が雨だったこともあり、地面がぬかるんでいたので滑りやすく何度か転びました。この時点で正直心が折れそうになりました。

できるだけ人数は多めで行くか、荷物をコンパクトにまとめるかして行く、そして靴は滑りづらいアウトドアシューズを履いていくことをおすすめします。

テント設置、蜂との戦い。疲れ切った後に飲むコーヒーが絶品

チルタイム

さらにこの日はテントを買って初めてのキャンプだったので、テントを張るにも一苦労。

買った時のスタッフの説明を思い出したり、説明書を見ながらなんとかテントを張っていきます。途中雨が降って浸水しそうになったり、蜂がテントに入ってきたりと様々なトラブルが発生しました。

もう1人は荷物を運んでいたので、雨の中1人で蜂と30分ほど戦って息も絶え絶えに。なんとかビニール袋に蜂を入れて外に出すことに成功しました。大自然の脅威を身をもって実感しました。

ここまで聞いていると「そんな苦労して楽しいの?」そんな声が聞こえてきそうです。

はい、正直こんなに大変だとは思いませんでした。何度か帰りたくもなりました。でもそれがスパイスになって面白いんです。苦労した分だけ出来上がった時の達成感は上がります。

「やっと全部終わった〜!」と高らかに声を上げてお互いの苦労をねぎらい合います。一息ついて飲むホットコーヒーは少し苦く、そしてとても美味しかったです。

一悶着あったからこそ生まれた、絶品のほたて貝柱おかゆ

キャンプ飯

テントが設置できたのでお次はキャンプの醍醐味、キャンプ飯をいただきましょう!自分たちで薪に火をつけて調理する料理は最高ですよね!

焚き火台の上に網を置き、持ってきたフライパンでステーキ肉を焼いていきます。このワイルドっぷりが大自然でいただくにはピッタリ。豪快に焼いたステーキ肉にたっぷりのソースを付けてかぶりつくのが至福の時間です。

実はここに行き着くまでにもとんでもトラブルがありまして。。

持ってきたはずのフライパンが見当たらなく、1時間探しても見当たりません。疲れ切っているのに加えてお腹も空いていたので、イライラしてしまい喧嘩が勃発。

仕方ないので諦めてガスバーナーとシェラカップを使って2品作りました。

チーズソーセージ

これはオリーブオイルにチーズとソーセージを入れたもの。
チーズが溶けた時にソーセージに絡めて食べると美味しかったです。

ほたて貝柱おかゆ

こちらはほたての貝柱の缶詰のおかゆです。
レンチンのお米を温めずにそのままシェラカップに入れて、ほたての貝柱の缶詰を汁ごと入れてかき混ぜ、バーナーで沸騰させていきます。

適当にあった食材を混ぜただけだったんですが、これが大当たり!簡単なのに本当に美味しいのでぜひ作ってみてほしい一品です。

それから数時間が経ち、車に戻ったところフライパンは車の後部座席の後ろのスペースに置き忘れていました。。そのおかげで冒頭の美味しそうなステーキが実現しました。この日は喧嘩しかしていなかったような気がしますが、そんな日もあるでしょう。元夫との懐かしい思い出です。

朝食のホットドッグ

朝ご飯は前日の残り物でホットドッグを作りました。

網で軽くパンを炙って、その中に焼いたソーセージやベーコンを詰めてケチャップを付ければ完成です!簡単で美味しい朝食はキャンプにはもってこいですね!

自然の脅威に苛まれながらのサバイバルは刺激的

四尾連湖周辺

1日本格キャンプを終えてみて、気力体力の疲弊を感じました。これを全力で楽しめるようには、もっと経験値を積まないと行き着けないとも思いました。

とはいえ、こんな経験は滅多にできることではないですし、苦労してサバイバルをしたおかげか色濃く記憶に残っています。忘れられない思い出が作れることは間違いありません。

四尾連湖の周りはぐるっと一周できるようになっています。キャンプの最後にぐるっと回ってみたのですが、見える景色が変わりました。荷物を運んでもはやトラウマになりかけていた道も、手ぶらで歩けば大自然を楽しめる素敵な道へ早変わり!

夜風に当たりながらランタンを持って散策するのもキャンプの醍醐味ですし、周囲には水明荘以外のキャンプ場もあって、色んな団体や個人の方が各々キャンプを楽しんでいます。そんな賑やかな雰囲気を楽しむのもいいかもしれません。

山梨県 四尾連湖水明荘について

受付

水明荘は電話での完全予約制です。1組につき車一台の制限があります。
チェックインは13時(最終チェックインは16時まで)、チェックアウトは11時です。

料金は大人1泊2日で平日(月〜木)は2,200円、休日(金〜日)は2,700円。子供は一律1,100円とかなりリーズナブルです。

冬季シーズン(12月~3月)は凍結防止のためキャンプ場の水道は利用できないそう。水タンクを持参して受付で汲むそうです。

四尾連湖水明荘
〒409-3602  山梨県西八代郡市川三郷町山保3378
055-272-1030(電話対応可能時間は9:00~13:00、15:00〜17:00)

水明荘のサイトはこちら

お風呂は近くにみたまの湯という温泉施設があるので、キャンプ泊した次の日に行ってみてください!キャンプ翌日の温泉は疲れも汚れもさっぱり!最高の贅沢です。

みたまの湯のサイトはこちら

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