東北三大祭り

一度は行きたい「東北三大祭り」とは?見どころを徹底解説!

夏といえばお祭りですね!

東北には三大祭りと呼ばれる3つのお祭りがあり、多くの地元民や観光客に愛されています。せっかく日本に住んでいるなら一度は行ってみたいですよね!

この記事では東北の三大祭り、その他の東北の夏祭りについてまとめています。

東北の三大祭りとは?

東北地方には多くの伝統的な祭りがあり、中でも「東北三大祭り」として知られています。

  • 青森ねぶた祭(青森県)
  • 秋田竿燈まつり(秋田県)
  • 仙台七夕まつり(宮城県)

これらのお祭りは伝統や地域の歴史を感じさせるものであり、日本の文化やお祭りの魅力を存分に味わうことができます。地元の方々の熱意や努力によって受け継がれてきた祭りは、一度は訪れてみる価値があります。

東北三大祭りは主に夏の8月上旬に行われます。どれも近い日程で行われるため、パッケージツアーとして3つのお祭りをはしごするプランがあり、毎年人気を集めています。

青森ねぶた祭

青森ねぶた祭

青森ねぶた祭は、人形ねぶたと言われる、竹や木材、針金を使った高さ5メートル、長さ9メートルと二階建ての高さほどある、巨大な人形を祀った山車22台を町中で走らせます。これは1年間かけて作り上げており、睨みを効かせた表情や、個性と圧倒的な迫力が見る者の心を揺さぶらせます。

またねぶたに続いて跳人(ハネト)と呼ばれる踊り子が掛け声とともに踊り、賑わいもより一層増していきます。

青森ねぶた祭は、重要無形民俗文化財にも指定されているお祭りです。七夕のお祝いのための行事と言われています。毎年53.2万人/日、合計350万人来場する、最大規模のお祭りとなっています。

青森県のねぶた祭りは毎年曜日関係なく、同じ日付(8月2日〜 8月7日)の6日間で行われています。

2024年は、8月2日(金)〜 8月7日(水)に開催予定です。

秋田竿燈(かんとう)まつり

秋田竿燈まつり

秋田竿燈まつりは、秋田市で行われる七夕のお祭りです。

稲穂に見立てた長い竿燈に米俵を模したたくさんのちょうちんを吊るし、これを若者の男性差し手(演技者)たちが担いで町中を練り歩きます。

提灯には、長寿、祝福、子宝、豊作などを祈願した模様が描かれています。重さは5kg〜最大50kg、長さは12m〜最大20mもあり、一人の差し手が持って歩いたり、手を使わず肩や腰でこれを支えるなどハイパフォーマンスを見ることができます。実際見たら驚くこと間違いなしです。

青森ねぶた祭同様、国の無形重要民俗文化財に指定されています。

毎年33.5万人/日、合計130万人来場する大きなお祭りです。

秋田竿燈まつりは、毎年曜日関係なく、同じ日付(8月3日~6日)の4日間で行われます。

2024年は、8月3日(土)~8月6日(火)に開催予定です。

仙台七夕まつり

仙台七夕まつり

仙台七夕まつりは、仙台駅の前から続く商店街に、長さおよそ10以上の竹を使った飾り付けが設置された七夕をお祝いするお祭りです。東北三大祭りの中でも仙台七夕まつりだけは、重要文化財に指定されていません。

毎年68.4万人/日、合計200万人が来場する巨大規模の商店街のお祭りです。

仙台七夕まつりは毎年曜日関係なく、同じ日付(8月6日〜8日)の3日間で行われています。

2024年は、8月6日(火)〜 8月8日(木)に開催予定です。

東北三大祭りの特徴

この3つのお祭りですが、何か他に共通の特徴などはあるのでしょうか?

農業の豊作を祈る七夕のお祭りである

1958年(昭和33年)に国鉄がこの3つのお祭りを総称して東北三大祭りと名付けたことから始まりました。

七夕の文化はもともと日本の農業の秋の豊作を祈り、神様にお供えをする行事であり、その祈り方がそれぞれ地域によって異なるお祭りとなったのだと考えられます。

県庁所在地で行われるお祭り

青森県青森市、秋田県秋田市、宮城県仙台市とそれぞれの県庁所在地で行われます。

交通の便が整っているので、お祭りへのアクセスも楽なのは嬉しいですね。

ほぼ同じ日程で行われる

先述の通り、東北三大祭りはほぼ同じような日程で行われます。
もともとそれぞれ行なっていたお祭りの日程がかぶったことがきっかけで、3つの祭りを同一視する流れとなりました。

期間も1日間ではなく3〜6日間と幅があるため、今では東北三大祭りツアーとして重要な観光イベントとなっています。

東北三大祭りの見どころ・楽しみ方

青森ねぶた祭  海上フィナーレパレード&花火大会、跳人を着て踊りに参加

ねぶた祭り花火

入賞ねぶたの海上フィナーレパレード&花火大会

最終日の昼頃には前日のコンテストで大賞や入賞したねぶたが町中を練り歩きます。

夜は、コンテストで入賞したねぶたが船に運ばれ、海上を青森港から陸奥の方まで運行し、盛り上がりも最高潮に!

最後は青森花火大会が始まり、約11,000発の花火が打ち上がります。

跳人(ハネト)衣装を着れば自由に参加できる

青森ねぶた祭の最大の特徴は、専用の衣装を着れば誰でもお祭りに自由に参加できることにあります。

跳人(ハネト)の掛け声や踊りはクオリティーがとても高く、見ているだけでももちろんとても素敵ですが、一緒に踊って楽しめるとさらに充実することは間違い無いです。

秋田竿燈(かんとう)まつり 第二部の「夜本番」

夜一番

秋田竿燈まつりは、「昼竿燈」と、「夜本番」の二部構成となっています。

夜は暗闇に浮かび上がる提灯の灯りが圧巻で美しく、太鼓や笛のお囃子、「ドッコイショー、ドッコイショー」という掛け声がよりお祭り感を引き出してくれます。

竿燈は儀式的な意味合いも持っており、若者たちはその重みを支えながら一心不乱に歩きます。その姿は迫力があり、見る者を圧倒します。


また、秋田竿燈まつりでは、他にも多くのイベントや催し物が行われます。伝統的な踊り、屋台の出店などがあり、祭りをより一層楽しむことができます。

日程は異なりますが、全国の花火ランキングなんと1位の大曲花火大会も8月の後半に行われますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

仙台七夕まつり 

七夕祭り

仙台七夕まつりの一番の見どころは、約3,000本もの竹の飾りものです。

アーケード商店街にずらっと一面飾られた七夕の飾りは圧巻です。また、その飾りは和紙で作られていて、京千代紙や江戸千代紙など様々な千代紙を使った日本文化を大切にした特徴的なものになっています。

飾りの種類は7種類あり、
短冊、巾着、屑篭、投網、折鶴、吹き流し、紙衣

と7種類の飾り付けにそれぞれ異なる祈りが込められています。

三大祭だけでない!他にも楽しい東北の夏祭り3選

東北の夏祭りはその3つだけではありません。

他にも有名なお祭りはいくつもあります。

山形花笠まつり

山形花笠まつり

山形県の夏祭りは、山形花笠まつりが有名です。
東北四大祭りの括りでは三大祭りにこの山形花笠まつりが加わります。

花笠(はながさ)と呼ばれる笠を手に取り、踊りながら練り歩きを行うのが特徴です。

「ヤッショ、マカショ」の掛け声と花笠太鼓。

そして花笠音頭にあわせて踊り手が市内の目抜き通りを練り歩きます。
この音楽は全国の盆踊りでもよく使われているので、夏祭りに来たなぁとより実感が湧いてくるでしょう。

山形花笠まつりは、毎年8月5日・6日・7日に行われます。

盛岡さんさ祭り

盛岡さんさ祭り

岩手の盛岡の夏祭りといえば、盛岡さんさ祭りです。

盛岡市中央通で開催され、踊り手2万人、5000個もの太鼓など、3万人ほどの人々が練り歩き、祭りの音響き渡り、町中がお祭りムードに包まれます。

パワフルな踊りが特徴で「さっこらーちょいわやっせ」が掛け声をあげて踊ります。
「幸せを呼ぶ、来る」という意味が込められているそうです。

毎年8月1日から4日に開催されます。

福島わらじまつり

わらじまつり

福島わらじまつりは、笛や太鼓を使った音楽に合わせて、人が一人乗った長さ12m、幅1.4mの日本一巨大なわらじを担いで踊るお祭りです。

「わっしょい、わっしょい」と声高らかに響く大きな掛け声が迫力満点です。
伝統的な音楽や踊りが魅力的で、観光客を魅了しています。

毎年毎年8月第1金曜日~日曜日に開催され、2024年は8月2日〜4日に開催されます。

まとめ

これらの東北のお祭りは、それぞれの地域で古くから続く伝統を受け継ぎながら、地域の文化や風俗を体現したものとして、多くの人々に愛されています。

観光客にとっても、日本の伝統文化を深く感じることができる貴重な機会となっています。

ぜひ夏の東北の伝統文化である東北祭りを味わってみてください!

今年の夏が記憶に残る素敵な夜になりますように。

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